フルバック (ラグビーリーグ)

ラグビーリーグにおけるフルバックの役割

フルバックは、ラグビーリーグのチームにおいて、背番号15を付けることが多いポジションです。チームのバックラインの一員として、守備と攻撃の両面で重要な役割を担います。

守備における役割

フルバックは、守備の最終ラインとして位置し、相手選手のタックルや、キックからのボールの回収を行います。そのため、「スイーパー」や「カストーディアン」と呼ばれることもあります。特に、相手からの高いキック（ボム）を確実にキャッチする能力は、フルバックに求められる重要な資質です。

攻撃における役割

フルバックは、攻撃においても重要な役割を担います。6回の攻撃機会の中で、ほぼ必ずボールを手で扱い、オープンスペースへのランでチームを牽引します。ハーフバックやフッカーと共に、チームの「背骨」と呼ばれる4つの重要なポジションの一つであり、試合の流れを左右する役割を担います。サポートランの回数が非常に多いため、他のポジションよりも高い運動量が求められます。

背番号について

ラグビーリーグ国際連盟の競技規則では、フルバックは背番号1を付けることになっています。しかし、現代のスーパーリーグでは、ポジションに関係なく個別の背番号が割り当てられることが一般的です。

特筆すべきフルバック

各国のラグビーリーグ殿堂入りを果たしたフルバックには、以下の選手がいます。

フランス: ピュイグ・オベール
オーストラリア: クライヴ・チャーチル、チャールズ・フレイザー
ウェールズ: ジム・サリヴァン
ニュージーランド: デズ・ホワイト

特に、1950年代に活躍したクライヴ・チャーチルは、その攻撃的な才能によってフルバックの役割を変えたと評価されています。ダレン・ロッキャーも同様に、フルバックの役割に大きな影響を与えた選手として知られています。

まとめ

フルバックは、ラグビーリーグにおいて守備の安定と攻撃の起点となる、非常に重要なポジションです。高い身体能力と戦術理解度が求められるフルバックの活躍は、チームの勝利に大きく貢献します。

関連項目

ラグビーリーグのポジション
ラグビーリーグの試合

もう一度検索