フレッシュガンガン

フレッシュガンガンとは

『フレッシュガンガン』は、スクウェア・エニックスが発行していた『月刊少年ガンガン』の増刊号です。年1 - 2回程度の不定期刊行で、新人漫画家の育成と作品発表の場として重要な役割を担っていました。

初期のフレッシュガンガン (1992年 - 1996年)

『フレッシュガンガン』という名前は、1992年4月に『月刊少年ガンガン』の増刊号として初めて使用されました。季刊ペースで発行され、少年ガンガン本誌で開催されていた漫画賞の受賞作や、新人の読み切り作品を中心に掲載していました。この増刊号は1996年5月に『ガンガンWING』と改称され、1999年3月には本誌から独立して創刊、2001年には『月刊ガンガンWING』となりました。

ガンガンパワードの登場とフレッシュガンガンの再創刊 (2007年)

『ガンガンWING』の独立創刊後、2001年には新たな増刊として『ガンガンパワード』が発刊されました。しかし、『ガンガンパワード』が2006年に隔月刊化され、オリジナルの連載作品に重点を置く編集方針に変わったため、再び新人育成の場が必要となりました。そこで2007年3月22日に、第2次『フレッシュガンガン』が発刊されました。

第1次『フレッシュガンガン』との共通点は、雑誌名と『少年ガンガン』の増刊であることの2点のみで、編集体制は全く異なりました。

新人育成の場としての役割

掲載作品は、新人の読み切り作品が中心でしたが、『少年ガンガン』や『ガンガンONLINE』連載作品の番外編が掲載されることもありました。2010年春号をもって紙媒体での発行は終了しましたが、その後は『ガンガンONLINE』の連載権獲得をかけた新人・若手漫画家によるコンペティションコーナーとして、その名前が継承されました。

コミック・トライアル

2009年10月22日発売の2009年秋号では、掲載作品16点の投票を本誌の綴じ込みハガキと『ガンガンONLINE』の投票フォームで連動して行っていました。

主な掲載作品

『フレッシュガンガン』掲載後、連載化された主な作品は以下の通りです。

トライピース（丸智之） - 2007年春号掲載、後に『少年ガンガン』で連載
ちょく!（谷川ニコ） - 2008年春号掲載、後に『ガンガンONLINE』で連載
男子高校生の日常（山内泰延） - 2008年春号掲載、後に『ガンガンONLINE』で連載
狂想のシミュラクラ（吉村英明） - 2008年秋号掲載、後に『ガンガンONLINE』で連載
ばのてん!（河添太一） - 2009年春号掲載、後に『少年ガンガン』で連載

ガンガンONLINEのコーナー化以降

『ガンガンONLINE』のコーナー化以降に掲載され、連載化された作品は以下の通りです。

桂木さん家の日常（鳴海けい） - 2010 AUTUMN 1位、後に『ガンガンONLINE』で連載
* ダンデライオン（赤星夕） - 2011 SPRING 1位、後に『ガンガンONLINE』で連載

『フレッシュガンガン』は、多くの新人作家にとって、プロとしての第一歩を踏み出すための重要な足がかりとなりました。現在もその精神は、『ガンガンONLINE』の新人育成の取り組みに受け継がれています。

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