フレッド・スコラリ

フレッド・ジョセフ・スコラリ：不屈の精神で輝いた名ガード

フレッド・ジョセフ・スコラリ（1922年3月1日 - 2002年10月17日）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手であり、指導者としても活躍しました。身長178cm、体重81kgと、体格的には恵まれていませんでしたが、ポイントガードとしてその才能を発揮しました。

プロキャリア

サンフランシスコ大学卒業後、1946年に創設されたBAA（Basketball Association of America、NBAの前身）のワシントン・キャピトルズに入団。1年目からリーグトップのフリースロー成功率.811を記録し、オールBAA2ndチームに選出されるという鮮烈なデビューを飾ります。翌1947-48シーズンも2年連続でオールBAA2ndチームに選ばれ、リーグを代表するガードとしての地位を確立しました。

1949年には、ボブ・フィーリックと共にチームをBAAファイナルに導きましたが、ミネアポリス・レイカーズに2勝4敗で敗れ、惜しくも優勝を逃しました。

1950-51シーズン途中にシラキューズ・ナショナルズへ移籍。その後ボルティモア・ブレッツへ移籍し、1951-52シーズンにはキャリアハイとなる平均14.6得点を記録し、自身初のオールスター出場を果たします。翌シーズンも2年連続でオールスターに選ばれますが、怪我のため出場は叶いませんでした。

その後、フォートウェイン・ピストンズ、ボストン・セルティックスとチームを渡り歩き、1955年に現役を引退しました。

BAA及びNBAでの通算成績は、534試合出場、6,014得点、1,406アシスト、フリースロー成功率.818。平均すると1試合あたり11.3得点、2.6アシストを記録しています。

また、1951-52シーズンには、選手兼任でボルティモア・ブレッツのヘッドコーチも務めましたが、12勝27敗という成績でシーズン途中に解任されています。

引退後は、保険のセールスマンとして働き、2002年にカリフォルニア州サン・ラモンで80歳で生涯を閉じました。

プレースタイルと人物像

スコラリは、片方の目と耳が不自由であり、さらに体重過多であったため、"Fat Freddie"（太っちょフレディ）というニックネームで呼ばれていました。しかし、そのような身体的なハンデをものともせず、リーグで最もアグレッシブなガードの一人として活躍。特に、粘り強いディフェンスは高く評価されていました。

また、腰から放つ独特なフォームのシュートは高い決定力を誇り、キャリア9シーズンでフリースロー成功率リーグトップ10に6度もランクインしています。

スコラリの不屈の精神と卓越した技術は、多くのファンを魅了し、バスケットボール史にその名を刻んでいます。

主な個人成績

オールBAA2ndチーム：2回 (1947, 1948)
NBAオールスター出場：1回 (1952)
* フリースロー成功率1位：1回 (1947)

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