フレデリック・ワイス

フレデリック・ワイスは、1977年6月22日にフランスのモゼル県ティオンヴィルで生まれました。218cmの長身と120kgの体重を生かし、主にセンターのポジションで活躍したバスケットボール選手です。

ワイスは、フランス国内のCSPリモージュをはじめ、ギリシャのPAOKテッサロニキ、スペインのマラガなど、ヨーロッパ各国のクラブでプレーしました。スペインのCBビルバオ・ベリーでのプレーを最後に現役を引退しています。

1999年のNBAドラフトでは、全体15位という上位指名でニューヨーク・ニックスから指名を受けました。しかし、最終的にニックスとの契約には至りませんでした。NBAでのプレーは実現しませんでしたが、ワイスはフランス代表として国際舞台で存在感を示しました。

2000年のシドニーオリンピックでは、フランス代表の一員として出場し、銀メダルを獲得しました。しかし、この大会で最も注目を集めたのは、ワイス自身ではなく、彼を相手にアメリカ代表のヴィンス・カーターが決めた豪快なダンクシュートでした。217cmのワイスの上を飛び越え、198cmのカーターが叩き込んだダンクは、「Le dunk de la mort（死のダンク）」と呼ばれ、バスケットボール史に残る名場面として語り継がれています。

ワイスはその後も、2005年のバスケットボール欧州選手権で3位、2006年バスケットボール世界選手権で5位となるなど、フランス代表の中心選手として活躍しました。しかし、2006年の世界選手権では、フリースロー成功率がわずか26.3%にとどまるなど、課題も残しました。

2011年3月、フレデリック・ワイスは現役引退を表明しました。NBAでのプレーこそ実現しませんでしたが、ヨーロッパの舞台やフランス代表として、長身を生かしたプレーで多くのファンを魅了しました。特にシドニーオリンピックでの出来事は、バスケットボール史に残るエピソードとして、彼の名前とともに語り継がれるでしょう。

[外部リンク]
ユーロリーグ公式HP-フレデリック・ワイス- （英語）
ACB.com-フレデリック・ワイス- （スペイン語）

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