2006年バスケットボール世界選手権

2006年FIBAバスケットボール世界選手権

2006年FIBAバスケットボール世界選手権、通称「2006世界バスケ」は、2006年8月19日から9月3日まで日本で開催された第15回の国際大会です。この大会は1978年のフィリピン大会以来、アジアで行われる初の世界選手権でした。大会の公式マスコットとして「バッドばつ丸」が登場しました。優勝したスペインは、2008年の北京オリンピックへの出場権を獲得しました。

開催までの経緯

大会開催の準備は、1997年にさいたまスーパーアリーナの着工が決定したことから始まりました。日本バスケットボール協会は、同アリーナを2002年大会のメイン会場として招致活動を行いましたが、結果的には米国に敗れ、2006年の開催が決定しました。2004年には開催地がすべて決定し、その後、財政面の問題が指摘されたものの協力金の徴収案は反発を招いて断念されました。出場国は同年11月にすべて決定し、2006年1月には組み合わせ抽選会が行われました。

開催地と試合形式

この世界選手権は、グループゲームラウンドとファイナルラウンドの2段階で開催されました。グループゲームラウンドは2006年8月19日から24日まで行われ、各グループから4カ国ずつ、合計16カ国が次のラウンドに進出しました。ファイナルラウンドは、8月26日から9月3日までさいたまスーパーアリーナで行われました。

出場国

今大会には、予選を勝ち抜いた18カ国に加え、アテネオリンピックの優勝国であるアルゼンチン、ワイルドカードで選ばれた4カ国、そして開催国の日本を含む合計24カ国が出場しました。これは、1986年大会と同様に最多の参加国数です。

• - アフリカ大陸: アンゴラ、セネガル、ナイジェリア
• - オセアニア大陸: オーストラリア、ニュージーランド
• - アメリカ大陸: ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラ、アメリカ合衆国、パナマ
• - アジア大陸: 日本、中国、レバノン、カタール
• - ヨーロッパ大陸: ギリシャ、ドイツ、フランス、スペイン、リトアニア、スロベニア
• - 特別招待枠（ワイルドカード）: イタリア、プエルトリコ、セルビア・モンテネグロ、トルコ

試合の進行

グループゲームラウンドでは、24チームが6チームずつ4つのグループに分かれ、1回戦総当たり戦を行いました。各組から上がる国は4カ国ずつの計16カ国です。ファイナルラウンドでは、組み合わせに従い1回戦を行い、勝者は準々決勝、そして準決勝を経て決勝戦に進出しました。

表彰と結果

大会MVPにはパウ・ガソルが選ばれ、ベスト5には彼に加えてホルヘ・ガルバホサ、カーメロ・アンソニー、エマニュエル・ジノビリ、セオドロス・パパルーカスが選ばれました。得点ランキングでは、姚明が平均25.3得点で1位、続いてダーク・ノヴィツキー、パウ・ガソルが上位に名を連ねました。

大会の影響

大会は当初、さいたまでの集中開催が予定されていましたが、組織的な配慮によって経費が予想以上に膨れ上がり、結果的に日本協会は13億円の赤字を抱える事態となりました。日本協会は補正予算を提出しましたが、都道府県協会の反対に遭い、実行が難しい状況が続きました。これらの問題により、日本のバスケットボール界ではさまざまな対立や改革が続きました。

結論

2006年FIBAバスケットボール世界選手権は、日本で開催された国際的なスポーツイベントのひとつであり、多くの国が参加し、熱戦が繰り広げられました。スポーツの振興と国際交流の機会として重要な役割を果たしました。大会の結果とその後の影響は、日本のバスケットボール界にとって大きな意義を持っています。

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