フロムワン

株式会社フロムワンの概要

株式会社フロムワン（From Oneco., Ltd.）は、日本のスポーツ関連企業であり、幅広い競技のニュースサイトや専門誌を手がけていました。1998年設立のこの企業は、創業当初からサッカーを中心にしたコンテンツ制作と情報発信を行ってきました。

創業と初期の事業

創業者の小林澄生は、フランスW杯で初めてサッカー日本代表が出場した1998年に高校のサッカー部の後輩、富樫洋一に声をかけ、株式会社フロムワンを設立しました。同年11月には、富樫を編集長に据えたイタリアサッカー専門の雑誌『CALCIO2002』を発刊。サッカー解説者の岩本義弘も創刊メンバーに名を連ね、同誌はイタリアサッカーの情報を提供しました。

メディア展開

フロムワンは雑誌媒体の発行だけでなく、ウェブサイト『サッカーキング』を運営し、月間3,000万ページビューを記録するなど、高いアクセス数を誇るメディアとなりました。また、他のスポーツに関するサイトとして『ベースボールキング』や『バスケットボールキング』も立ち上げ、各競技のファンに向けた情報発信を行いました。さらに、ニッポン放送と提携した『ニッポン放送ショウアップナイター』の公式サイトも手がけています。

動画コンテンツの制作

近年は映像コンテンツの制作にも力を入れ、サッカーキングの動画配信チャンネルを運営し、2020年にはスポーツナビと協力してBリーグ応援番組『B MY HERO!』を配信開始しました。これにより、視聴者に新たなスポーツ体験を提供することに成功しました。

組織統合と名称変更

2023年9月1日には、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドがフロムワンを完全子会社化し、11月1日にはCWS Brainsと合併。その後新たに「株式会社シーソーゲーム」として生まれ変わりました。これにより、これまでのメディア展開に加えて、新しいビジネスモデルを追求しています。

主要な刊行物

フロムワンは、さまざまなサッカー関連の刊行物を発行してきました。代表的なものには、2005年に創刊された『ワールドサッカーキング』があり、世界のサッカーリーグの話題を幅広く取り扱っていました。その他、Jリーグに特化した『Jリーグサッカーキング』やサッカーゲーム専門の『サッカーゲームキング』などもありましたが、いずれも休刊を迎えています。また、2001年には予想新聞『totoONE』も発刊され、愛好者に支持されていました。

企業の今後

企業としての成長と進化を続けるフロムワンは、今後もスポーツ情報の発信を続けながら、新しいメディア戦略に注力しています。サッカー文化の発展、スポーツの楽しみを広げていく役割を果たすことが期待されています。ようやく訪れた時代に合わせて、今後の事業展開にも注目が集まります。

もう一度検索