フロム・ザ・バレル

フロム・ザ・バレルの魅力

フロム・ザ・バレル（From the Barrel）は、ニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売するブレンデッドウイスキーで、その特異な魅力から多くのウイスキーファンに愛されています。本製品は1985年10月1日に初めて登場し、日本のウイスキーの一翼を担っています。

工夫された製法

フロム・ザ・バレルは、一般的なブレンデッドウイスキーが熟成されたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドして再度樽詰めし、アルコール度数を40%程度に薄めて販売されるのとは異なり、日本国内外の様々なウイスキー市場で競争力を持つべく、独特な製法を採用しています。

具体的には、このウイスキーはバーボンバレルで熟成したモルト原酒と、同じくバーボンバレルで熟成したカフェグレーン原酒を組み合わせ、従来の工程を最小限に抑えた状態でボトリングされます。結果として、アルコール分は51%にも達し、カスクストレングスやバレルプルーフバーボンと同様の強さを持つことが特徴です。

魅力的なボトルデザイン

フロム・ザ・バレルはその味わいだけでなく、ボトルデザインにも特徴があります。四角い形状のボトルは、著名なグラフィックデザイナーである佐藤卓によってデザインされ、1984年に発売されたニッカピュアモルトシリーズと同様のスタイルを踏襲しています。シンプルでありながら存在感のあるデザインは、ウイスキーファンにとって嬉しいポイントです。

商品ラインナップ

フロム・ザ・バレルの現行ラインナップには、500mlボトル（1985年より展開）や、樽出し51度の500ml（宮城峡蒸溜所限定）、またヨーロッパ限定の3Lボトルなどがあります。これらは、それぞれ異なる楽しみ方を提案してくれる商品です。

一方、過去には業務用の20L樽入や有田焼の600ml限定ボトルも存在し、贈答用に特化した商品も展開されていました。これらのアイテムは、一部が終売となっているため、手に入れるのが難しくなっているかもしれません。

受賞歴

フロム・ザ・バレルは、その品質の高さから数々の賞を受賞しています。特に、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ（ISC）では2016年までの5年間連続で金賞を受賞し、2015年にはこのコンペにおいて最高栄誉である“トロフィー”も獲得しています。また、ワールド・ウイスキー・アワード（WWA）でも数年にわたり「ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキー」を受賞し、日本のウイスキーの名声を全世界に広めています。

まとめ

フロム・ザ・バレルは、その高いアルコール度数と独自の製法、魅力的なデザインにより、多くのウイスキーファンに支持されています。ニッカウヰスキーの誇りともいえるこのブレンデッドウイスキーは、今後も日本のウイスキー文化に大きく貢献し続けることでしょう。品質へのこだわりと独自性が織りなす味わいをぜひ一度体験してみてください。

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