ブイヌイ (ロシア海軍駆逐艦)

ブイヌイ（Буйный）

ブイヌイはロシア海軍の駆逐艦に分類される艦で、この艦級の1番艦です。1901年に建造され、1902年には竣工を迎えました。艦の歴史は早い段階で幕を開け、バルト海での配備が開始されました。

艦歴の始まり

ブイヌイは1904年8月29日に第二太平洋艦隊、いわゆるバルチック艦隊に編入され、クロンシュタットから出港しました。この時期、艦は日本海海戦に参加することになります。この戦闘では、日本海軍との激しい戦闘が繰り広げられ、艦はただ戦うだけではなく、救助活動にも貢献しました。

日本海海戦での活躍

この海戦で、ブイヌイは第1駆逐艦隊の一艦として、日本海軍と交戦しました。戦闘中、ブイヌイは沈没した戦艦「オスリャービャ」から乗員を救助する活動を行い、またほぼ行動不能となった艦「クニャージ・スヴォーロフ」から、ロジェストヴェンスキー司令長官とその幕僚を救出しました。艦の乗員たちは、こうした救助活動において重要な役割を果たしました。

苦境と最期

日本海海戦の後、ブイヌイはウラジオストクへ向かいましたが、艦の機関は深刻な損傷を受けており、1905年5月28日の朝には放棄されることになりました。この時、ロジェストヴェンスキーらは「ベドーヴイ」に移乗し、ブイヌイおよび「オスリャービャ」の乗員は「ドミトリー・ドンスコイ」へと移されました。そして、「ドミトリー・ドンスコイ」による砲撃によって、艦は鬱陵島南方の海上で撃沈される運命をたどりました。

参考文献と外部リンク

このブイヌイの艦歴や日本海海戦についての詳細な資料は次の文献にてご確認いただけます。

• - Афонин, Н.Н. 「Невки」。エスカドレンミノノスツィのタイプ「ブイヌイ」とその改良版、民間出版社・2005年刊。
• - Александровский Г. Б. 「Цусимский бой」。ニューヨーク: Россиия出版社、1956年。

さらに詳しい情報は、ロシア語の外部リンク「Класс „Буйный“」を参照ください。

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