ブッチ・ベアード

アルフレッド・"ブッチ"・ベアード・ジュニア

アルフレッド・"ブッチ"・ベアード・ジュニア（Alfred "Butch" Beard Jr., 1947年5月4日 - ）は、アメリカ合衆国の元プロバスケットボール選手であり、指導者としても活躍しました。身長190cm、体重84kgで、ポジションは主にポイントガードを務めました。特に、1975年にゴールデンステート・ウォリアーズの一員としてNBA優勝を果たしたことで知られています。

選手としての経歴

ケンタッキー州ハーディンスバーグで生まれたベアードは、高校時代からその才能を発揮し、州の年間最優秀選手に選ばれました。その後、ルイビル大学に進学し、名選手ウェス・アンセルドと共にチームを牽引。2年連続でNCAAトーナメントのベスト16に進出する原動力となりました。大学での3年間で、平均19.0得点、6.3リバウンドという素晴らしい成績を記録しています。

1969年、ベアードはNBAドラフトで全体10位という高い評価を受け、アトランタ・ホークスに入団しました。兵役を終えた後、クリーブランド・キャバリアーズに移籍。1971-72シーズンには、自己最高の平均15.4得点、6.7アシストを記録し、オールスターゲームにも選出されるなど、キャリアのピークを迎えました。

1973年にはゴールデンステート・ウォリアーズに移籍し、1974-75シーズンにはチーム3位となる平均12.8得点を挙げ、ウォリアーズのリーグ制覇に大きく貢献しました。しかし、同年ウォリアーズを退団し、その後はキャバリアーズとニューヨーク・ニックスで約3シーズンプレー。1978年に現役を引退しました。NBAでの通算成績は、605試合に出場し、5,622得点、2,189アシスト（平均9.3得点、3.6アシスト）となっています。

指導者としての経歴

現役引退後、ベアードは指導者としての道を歩み始めます。1990年から1994年までハワード大学のヘッドコーチを務め、1992年にはチームを11年ぶりとなるNCAAトーナメント進出に導きました。1994年にはニュージャージー・ネッツのヘッドコーチに就任しましたが、2シーズンで60勝104敗（勝率.366）と苦戦し、プレーオフ進出を果たすことはできませんでした。その後、2001年から2006年までモーガン州立大学を指導し、カレッジでの通算戦績は84勝174敗（勝率.326）となっています。

アルフレッド・"ブッチ"・ベアード・ジュニアは、選手としてだけでなく、指導者としてもバスケットボール界に貢献した人物として記憶されています。

外部リンク

Basketball-Reference.com

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