ブライアン・シュメッツァー

ブライアン・シュメッツァー：シアトルを愛し、シアトルに愛された名将

ブライアン・シュメッツァー（Brian Schmetzer）は、1962年8月18日、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルで生まれました。現役時代はフォワード・ミッドフィルダーとして活躍し、現在はメジャーリーグサッカー（MLS）のシアトル・サウンダーズFCの監督を務めています。

選手としてのキャリア

高校卒業後、大学へは進学せず、1980年6月に北米サッカーリーグ（NASL）のシアトル・サウンダーズと契約。当初は控え選手でしたが、NASLインドアシーズンで経験を積み、1981年の大西洋横断チャレンジカップでプロデビューを果たします。

1982年に出場機会を得ると、翌1983年にはレギュラーに定着。同年6月25日には、サンディエゴ・ソッカーズ戦で初ゴールを記録しました。しかし、サウンダーズは1983年シーズン終了後に解散。当時の監督ローリー・キャロウェイは、シュメッツァーを「以前とは違う選手」と評し、その成長と自信を称賛しました。

サウンダーズ解散後、1983-84年のNASLインドアシーズンにはタルサ・ラフネックスへ移籍。その後、フリー契約を申請しますが、リーグ自体が消滅してしまいます。

インドアサッカーでの成功

NASL消滅後、シュメッツァーはサンディエゴ・ソッカーズへ移籍。ソッカーズはNASLのフランチャイズでしたが、メジャー・インドア・サッカー・リーグ（MISL）で冬を過ごしていました。NASLの消滅に伴いソッカーズはMISLへ移行し、その後10年間インドアサッカーを席巻。シュメッツァーはソッカーズに4シーズン在籍し、そのうち3シーズンでMISLタイトルを獲得しました。

指導者としての輝かしい実績

引退後、シュメッツァーは指導者の道へ進みます。シアトル・サウンダーズ（USL）の監督として、USLで2度（2005年、2007年）、USL1部で2度（2002年、2007年）の優勝を飾るなど、数々のタイトルを獲得。

シアトル・サウンダーズFCの監督としては、MLSカップで2度（2016年、2019年）、ウェスタン・カンファレンスで4度（2016年、2017年、2019年、2020年）、カスカディア・カップで3度（2018年、2019年、2021年）の優勝を成し遂げています。さらに、2022年にはCONCACAFチャンピオンズリーグを制覇。アシスタントコーチ時代も含めると、USオープンカップで4度（2009年、2010年、2011年、2014年）、サポーターズ・シールドで1度（2014年）の優勝を経験しています。

ブライアン・シュメッツァーは、選手として、そして指導者として、シアトル・サッカー界に多大な貢献をしてきた人物です。彼の情熱とリーダーシップは、これからもシアトル・サウンダーズFCを勝利へと導いていくでしょう。

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