ブラスターマスターゼロ 2

『ブラスターマスターゼロ 2』は、インティ・クリエイツが2019年 3月21日に発売したNintendo Switch、PlayStation 4|PlayStation_4、PC(Steam)、Xbox One、Xbox Series X/S|Xbox Series X_S用ダウンロードソフトです。1988年にサン電子から発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲーム『超惑星戦記メタファイト』のリブート作品、『ブラスターマスターゼロ』の続編にあたります。

概要

前作『ブラスターマスターゼロ』がシリーズの原点である『超惑星戦記メタファイト』とその海外版『Blaster Master』をベースとしていたのに対し、本作は世界観を継承した完全新作となっています。前作では全てのエリアが地続きで繋がっていましたが、今作では惑星として独立したエリアを探索していくステージ選択型となりました。メインストーリーが展開される大きな惑星の他に、アイテムや車両の強化パーツが隠された小惑星も多数存在します。

舞台となる宇宙は複数の宙域に分かれており、次の宙域へ移動するには次元トンネルを通過する必要があります。次元トンネルを通るために必要なアクセスキーは各惑星のボスが守っているため、マップを手に入れて惑星の座標を知り、ボスを倒してアクセスキーを入手し、次元トンネルを通って次の宙域へ…という流れを繰り返してゲームを進めていきます。

基本システムは前作を踏襲しつつ、新たに「ガイアシステム」と「ブラストカウンター」が搭載されました。「ガイアシステム」は、G-ソフィアが高所から着地した際の衝撃をSPに変換する機能で、高所から落ちるほど多くのSPが確保できます。また、敵からのダメージでもSPを補給できます。SPが無くなり「システムダウン」状態になるとガイアシステムも停止し、SPが自動回復するまで使用不可となります。「ブラストカウンター」はトップビュー時に使用可能で、敵の攻撃の瞬間を狙って打ち込むカウンター攻撃です。ストーリーが進むと新たなカウンターが可能になります。

また、前作ではガンレベルの高い攻撃で強引に進めることができましたが、今作では敵によって弱点が異なるため、それに応じてガンレベルを切り替える必要があります。さらに、連射を続けると弾切れを起こしてしまうため、より戦略的なプレイが求められるようになりました。

前作に続いてマルチエンディングが採用されており、条件を満たすとラストボス撃破後に真のラストステージに進行します。真のラストステージに入ると後戻りはできません。

2021年7月29日には、本作と前作、そして次回作『ブラスターマスターゼロ 3』を加えた『ゼロ』三部作を収録し、過去に配信されたDLCとキャラクターボイスを追加した『ブラスターマスターゼロトリロジーメタファイトクロニクル』が発売されました。

あらすじ

未確認生物として発見したフレッドを追い、過去に人類が住んでいた地下世界をメタル・アタッカーソフィア-IIIで探索していた天才児ジェイソンと、そこで出会ったサポートロイドのイヴは、共に協力して地底世界に蔓延っていたミュータントを倒し、地球をミュータントの脅威から救いました。

しかし、戦いのさなか一時的にコア・ミュータントに寄生されていた影響で、イヴがミュータント細胞に侵食され始めます。地球ではミュータント化に対する治療法を見つけられず、ジェイソン達はG-ソフィア(ガイア-ソフィア)を新たに開発。地球から飛び立ち、治療の要とされている惑星ソフィアを目指して様々な惑星をめぐっていきます。その道中、各惑星でメタル・アタッカーのパイロットやサポートロイド達の協力を得ながら、対峙しているミュータントに立ち向かいます。

登場人物

今作では、過去にサン電子より発売されたゲームをモチーフとしたキャラクターが多数登場します。

ジェイソン・フラドニック: 主人公。ロボット工学で名を馳せる天才児。ミュータントに蝕まれるイヴを治療するため、G-ソフィアを開発し宇宙を旅する。
イヴ: ヒロイン。ソフィア-IIIのサポートロイド。ミュータント細胞に侵食されており、ジェイソンと共に治療法を探す。
フレッド: ジェイソンがソフィア-IIIを発見するきっかけとなったカエルのようなサポートアニマル。次元トンネルを開くことができる。
権兵衛: クエビコのパイロット。百姓をしている青年。モチーフはサンソフト作品『いっき』。
タエ: クエビコのサポートロイド。モチーフは『いっき -LEGEND OF TAKEYARI MASTER-』のヒロイン「タエ」。
ライプニッツ: ガルーダのパイロット。様々な次元宇宙を渡り歩き、ミュータントやメタル・アタッカーを無差別に襲う。
カンナ: エイルのパイロット。惑星ストランガの植物がベースの謎の生命体。モチーフはサンソフト作品『トリップワールド』のマイタの花。
ケンウッド: エイルのサポートロイド。カンナを「一人前のレディ」に育てるべく執事のようにサポートしている。
ジョッキ: アトムのパイロット。惑星ディヴィードの整備工。モチーフはサンソフト作品『へべれけ』の助左衛門。
ティセット: アトムのサポートロイド。モチーフはサンソフト作品『わくわく7』に登場したティセ・ロンブローゾ。
エルフィ: アンドレイアのサポートロイド。アンドレイアのパイロットであったロディと共に戦っていたが、ゼオグセブに敗れてロディを失い、自身もアンドレイアの元に留まる残留思念となってしまった。

メタル・アタッカー

G-ソフィア(ガイア-ソフィア): ジェイソンとイヴが地球で開発した超惑星間万能戦闘車両。ガイアシステムを搭載。
クエビコ: 叢山岳特化型戦闘車両。パイロットは権兵衛。
エイル: 近接格闘特化型戦闘車両。パイロットはカンナ。
アトム: 超合金火力特化型戦闘車両。パイロットはジョッキ。
ガルーダ: 超惑星間高機動戦闘車両。パイロットはライプニッツ。
アンドレイア: ソフィア-IIIと同型の機体。周囲の水をエネルギーに変換するアクアシステムを搭載。

ボス

マインマイト
マイティマインマイト
モックランチュラー
ヘキサビビィ
オクタビビィ
権兵衛
ザヴィーラ
ギャザヴィーラ
セル・アンノウン-046
シュゴーゼモール
インベムゼモール
ガルーダ
ライプニッツ
エイル
スケルベロス
アトム
ディグローラー
プラネイド-G
カペル
ゼオグセブ
ゼオグゼフゥ

ステージ構成

各エリア（宙域）にはメインステージの他、サブステージの「小惑星」が複数存在します。エリアΩは条件を満たした場合のみ進入可能ですが、一度入るとそれ以前のエリアには戻れなくなります。

エリアA: 惑星フロサンテ
エリアB: 惑星モントイ
エリアC: 移民輸送船L-229
エリアD: ？？？
エリアE: 惑星ストランガ
エリアF: 惑星ディヴィード
エリアG: 惑星？？？
エリアΩ

ブラスターマスター ゼロ 2