ブラックキャビア

ブラックキャビアの競走人生

ブラックキャビア（Black Caviar）は、2006年8月18日から2024年8月17日までの間に活躍したオーストラリアの競走馬および繁殖牝馬です。この馬は、無敗のままG1競走15勝を達成し、オーストラリアの競馬界において連勝記録を打ち立てました。彼女の登場は、競馬界に大きな影響を与え、多くのファンを魅了しました。

経歴の始まり

ブラックキャビアは、1歳時にメルボルンプレミアセールで21万オーストラリアドルという高額で購入されました。デビューは2歳の4月。そのレースでは先行しながらも後続に大きな差をつける強さを見せ、連勝のスタートを切りました。彼女が初めての重賞挑戦を果たしたデインヒルステークスでは、接戦を繰り広げましたが、その後は圧倒的な強さで勝ち進みました。特に、G1初挑戦のパティナックファームクラシックではレースレコードを樹立し、無敗を記録しました。

主要な勝ち鞍

ブラックキャビアの主な勝ち鞍には、2010年・2011年のパティナックファームクラシック連覇、2011年から2013年のライトニングステークス3連覇、2011年のニューマーケットハンデキャップ、BTCカップ、ウィリアム・リードステークス、TJスミスステークスなどがあります。特にライトニングステークスでは、かつての名馬ヘイリストを圧倒し、後続に決定的な差をつけての勝利を収めました。

2011年のニューマーケットハンデキャップでも、58kgのトップハンデながらレースレコードで勝利を収め、そのパフォーマンスは後に高い評価を受けました。

連勝記録の更新

2011-2012年シーズンに入ると、ブラックキャビアの勝ち方はさらに目を引くものでした。スキラッチステークスやシュウェップスステークスでは、圧倒的な差をつけて勝利し、オーストラリア競馬史上最高の15連勝記録を更新しました。その後も連勝を重ね、全体で22連勝に達したのは大きな偉業でした。特にダイヤモンドジュビリーステークスでは、初の海外遠征を成功させ、その名声を世界へと広めました。

引退と繁殖の道へ

ブラックキャビアは、2013年のTJスミスステークスが最後のレースとなり、25連勝で現役を引退しました。その後は繁殖牝馬として新たなスタートを切ることになりました。引退後も世間からの注目は高く、彼女の遺伝子を受け継ぐ後継馬への期待も寄せられました。

最後の時

彼女の現役生活の終わりは2024年8月17日、18歳の誕生日の前日でした。蹄葉炎の悪化により安楽死の処置が取られ、17年の短い生涯を閉じました。彼女の活躍はオーストラリア競馬の歴史にしっかりと刻まれ、多くのファンに愛された存在であり続けます。ブラックキャビアは、競馬界における伝説として永遠にその名を残すことでしょう。

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