ブラフマン (漫画)

ブラフマン

『ブラフマン』は、貴島煉瓦による日本の漫画作品。2004年から『月刊コミックラッシュ』で連載が開始されました。SF的な要素と、バイク、PC、超能力といった作者の趣味を前面に出した多彩なガジェットが特徴的な作品です。

連載当初は雑誌の看板作品として扱われていましたが、休載期間を経て『ブラフマンOVERBOOST』と改題し、Web媒体で連載を再開。しかし、掲載誌の休刊により未完のまま連載終了となりました。作者のブログでは、完結に向けて構想中であることが語られています。

ストーリー

バイク好きの女子高生、柊織葉は、ある日、謎めいた雰囲気を持つ乃木坂鳴と麻生つぐみの兄妹に出会います。街中で迷子になっていた妹のつぐみを保護した織葉は、家まで送り届けることになりますが、突如、トカゲに似た奇怪な生物に襲われます。絶体絶命のピンチに、つぐみの兄である鳴が異形の姿ブラフマン「サンサーラ」に変身し、圧倒的な力でその生物を打ち倒します。

理解不能な事態に幻覚を疑う織葉でしたが、数日後、鳴が織葉の通う高校に転校生として現れます。織葉は、鳴の変身能力や、彼を取り巻く謎に巻き込まれていくことになります。

登場人物

乃木坂 鳴（のぎさか めい）

本作の主人公。ブラフマン「サンサーラ」に変身する能力を持つ青年。冷めた性格に見えますが、妹のつぐみや、出会った人々を大切に思っています。過去のトラウマや、自身の能力に苦悩する一面も。

柊 織葉（ひいらぎ おりは）

本作のヒロイン。バイク好きの女子高生。明るく世話焼きな性格で、鳴やつぐみと親しくなります。一般人でありながら、二人の戦いをサポートし、心の支えとなります。

麻生 つぐみ（あそう つぐみ）

物語の鍵を握る少女。天才的な頭脳を持ち、鳴を技術面でサポートします。子供らしい一面もありますが、独占欲が強く、鳴と他の女の子が親しくなるのを嫌がります。過去の経験から、家族というものに強い憧れを抱いています。

橋本 茜（はしもと あかね）

織葉の親友でありクラスメイト。鳴の秘密を知っても動揺しない肝の据わった人物。

柊 和刃（ひいらぎ かずは）

織葉の弟。中学では佳弥と同じクラス。

久那巳 佳弥（くなみ かや）

物語の中期から登場した織葉の中学時代の後輩。左右の瞳の色が違うヘテロクロミアが特徴的で、超能力を扱える。

飛鳥 翠（あすか みどり）

物語後期に登場したキャラクター。和刃のクラスメイトで、彼に思いを寄せている。

乃木坂 号（のぎさか ごう）

鳴の双子の弟。ブラフマン「ニルヴァーナ」に変身する能力を持ちます。目的のためには手段を選ばない冷酷な性格で、鳴と敵対します。

成瀬 凜（なるせ りん）

鳴と号の従姉。常に冷静沈着で、感情を表に出すことが少ない女性。

乃木坂 響（のぎさか きょう）

鳴と号の父親。ブラフマンシステムの開発者。

用語・ガジェット

ブラフマンシステム

鳴と号が変身するために使用するシステム。生体コンピュータの一種とされ、使用者の身体能力を飛躍的に向上させます。

ブラフマン「サンサーラ」

鳴が変身した姿。黒色の身体を赤い外殻が覆い、圧倒的なパワーを発揮します。

ブラフマン「ニルヴァーナ」

号が変身した姿。外見はサンサーラと酷似していますが、性能はサンサーラを上回るとされています。

リープス

号が生み出した奇怪な生物。つぐみを奪還するために送り込まれます。

彼等

佳弥の一族によって呼ばれる呼称。文明社会が誕生する以前からいた存在。

単行本

ブラフマン 全6巻
* ブラフマンOVERBOOST 全2巻

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