ブランカ2世

ブランカ2世 (ナバラ王女、アラゴン王女)

ブランカ2世（1424年6月9日 - 1464年12月2日）は、ナバラとアラゴンの王女として生まれました。父はアラゴン王フアン2世、母はナバラ女王ブランカ1世です。兄にビアナ公カルロス、妹にナバラ女王レオノール、異母弟にアラゴン王兼カスティーリャ王フェルナンド2世がいます。

生涯

1440年、ブランカ2世は従兄弟にあたるカスティーリャ王太子、後のエンリケ4世と結婚しました。しかし、エンリケ4世はブランカ2世との間に一切、夫婦関係を結ぼうとしませんでした。1453年、教皇ニコラウス5世の承認を得て離婚が成立します。翌年、エンリケ4世はカスティーリャ王に即位し、1455年にはブランカ2世の従妹にあたるポルトガル王女ジョアナと再婚しました。

離婚後、ブランカ2世は処女のまま実家に戻り、父フアン2世によってモンカダ塔に幽閉されることになります。

フアン2世は、ブランカ1世との結婚によってナバラ王位を得ていましたが、1441年にブランカ1世が亡くなった後も、2人の子供が王位を継承するという取り決めにも関わらず、ナバラ王位を手放しませんでした。この状況を不当とする人々は、ブランカ2世の兄であるカルロスをナバラ王（カルロス4世）として擁立し、内戦が勃発しました。しかし、カルロスは王位を得ることなく1461年に亡くなります。カルロスの支持者たちは、彼が後継者に指名したブランカ2世をナバラ女王ブランカ2世として支持しましたが、1464年、ブランカ2世は謎の死を遂げました（父フアン2世による毒殺説も存在します）。ブランカ2世の死後、彼女の支持者たちは、同母妹であるレオノールを後継者として推しました。

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