ブランドン・ナイト (野球)

ブランドン・ナイト：日米韓で活躍した技巧派右腕の軌跡

ブランドン・マイケル・ナイト（Brandon Michael Knight, 1975年10月1日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州オックスナード出身の元プロ野球選手（投手）です。150km/hを超える速球とスライダーを武器に、日米韓のプロ野球で活躍しました。引退後は指導者として、韓国球界で後進の育成に尽力しています。

プロ入り前

1994年のMLBドラフトでコロラド・ロッキーズから51巡目（全体1366位）で指名を受けましたが、入団を拒否し大学に進学しました。

プロ入りとレンジャーズ傘下時代

1995年、MLBドラフト14巡目（全体374位）でテキサス・レンジャーズに指名され、6月3日に入団。しかし、メジャー昇格は叶いませんでした。

ヤンキース・ツインズ時代

1999年12月13日、チャド・カーティスとのトレードでサム・マーソネックと共にニューヨーク・ヤンキースに移籍。2000年12月11日、ルール・ファイブ・ドラフトでミネソタ・ツインズに移籍。2001年3月28日にヤンキースに再び復帰するも、3月30日に放出。4月1日に再びヤンキースと契約し、6月5日のオリオールズ戦でメジャーデビューを果たします。

しかし、2年間で11試合の登板に終わり、2003年1月3日に解雇されました。

ダイエー時代

2003年、福岡ダイエーホークスに入団。同年は6勝4敗・防御率4.86と安定感を欠きましたが、リーグ優勝を経験。阪神タイガースとの日本シリーズでは第4戦に登板し、5回3失点の投球内容で勝ち負けはつきませんでした。2004年はリリーフで6試合の登板に留まり、未勝利に終わります。

日本ハム時代

2005年、マイナーリーグ時代に監督を務めていたトレイ・ヒルマンが監督を務める北海道日本ハムファイターズに入団。しかし、5月4日の西武ライオンズ戦に先発し1アウトを取っただけで8失点でノックアウトされるなど振るわず、8試合の登板に終わり、9月3日付で解雇されました。

その後

2006年はパイレーツ傘下、2007年は独立リーグでプレー。2008年にはメッツと契約し、6年ぶりにメジャー復帰を果たしました。北京オリンピックではアメリカ代表として銅メダルを獲得。

2009年には韓国プロ野球のサムスン・ライオンズでプレーし、2011年からはネクセン・ヒーローズに所属。2012年には最優秀防御率のタイトルを獲得しました。

2014年にネクセンを退団後、SKワイバーンズのスカウトを経て、ネクセン・ヒーローズのコーチに就任。2021年からはSSGランダースの外国人投手アドバイザーを務め、2022年はSSGの2軍投手コーチを務めました。

選手としての特徴

最速150km/hを超える速球と、鋭く曲がるスライダーが持ち味。先発・リリーフの両方をこなせる器用さも持ち合わせていました。

まとめ

ブランドン・ナイトは、アメリカ、日本、韓国のプロ野球で活躍した実績を持つ投手です。安定感に課題を残すシーズンもありましたが、持ち前の実力で各リーグで結果を残しました。引退後は指導者として韓国球界に貢献しており、今後の活躍も期待されます。

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