ブランドン・リーグ

ブランドン・ポール・リーグ（Brandon Paul League, 1983年3月16日 - ）は、カリフォルニア州サクラメント出身の元プロ野球選手（投手）です。曽祖父母が福岡県出身の日系移民であり、日本人の血を1/4受け継いでいます。

プロ入りからブルージェイズ時代

2001年のMLBドラフト2巡目（全体59位）でトロント・ブルージェイズから指名され、プロの道を歩み始めました。2004年9月21日にメジャーデビューを果たし、1年目は3試合に登板。2005年には20試合に登板するなど、着実に登板機会を増やしていきました。

2006年には33試合に登板し、セットアッパーとしての地位を確立。同年7月29日のオークランド・アスレチックス戦では、3球連続で100mph（約161km/h）を超える速球を投げるなど、その球威で観客を沸かせました。しかし、2007年は調整に失敗し球速が低下、シーズンを棒に振る結果となります。翌シーズンからは調子を取り戻し、再び活躍を見せました。

マリナーズ時代

2009年12月22日、ブランドン・モローとマイナーリーグの外野手（ヨヘルミン・チャベス）とのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍。2010年は年俸108万ドルの1年契約でプレーしました。マリナーズではセットアッパーとして活躍し、移籍2年目の2011年にはデビッド・アーズマの故障によりクローザーに抜擢。同年にはオールスターにも選出されるなど、キャリアハイのシーズンを送りました。

ドジャース時代

2012年7月30日、トレードでロサンゼルス・ドジャースへ移籍。オフには3年2250万ドルという大型契約でドジャースに残留することが決まりました。しかし、2015年7月10日に自由契約となり、ドジャースを退団。

ドジャース退団後

2016年はどの球団にも所属せず、浪人生活を送りました。2017年1月7日、カンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加しましたが、3月19日に自由契約となります。その後、4月24日に独立リーグ・アトランティックリーグのニューブリテン・ビーズと契約。5月18日にはプロ通算700登板を達成しました。シーズン終了後にチームを退団し、現役生活に終止符を打ちました。

現役引退後

2020年には、アパレルブランド「Parallel X League」を設立し、新たな分野で才能を発揮しています。

投球スタイル

縦に変化する速球（シンカー）を主な武器としていましたが、スライダー、チェンジアップ、スプリッターなど多彩な変化球も操りました。制球力は必ずしも高くありませんでしたが、その「荒れ球」ぶりも彼の持ち味の一つでした。

詳細情報

MLBオールスターゲーム選出：1回（2011年）
背番号：35 （2004年）、22 （2005年 - 2009年）、43 （2010年 - 2012年途中、2013年途中 - 2014年）、31 （2012年途中 - 2013年途中）

ブランドン・リーグは、その速球と多彩な変化球で多くのファンを魅了し、日系人としての誇りを持ってメジャーリーグで活躍した投手でした。

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