ブリュッセル・フィルハーモニック

ブリュッセル・フィルハーモニックについて

ブリュッセル・フィルハーモニックは、ベルギーのブリュッセルを本拠地とするオーケストラです。その歴史は1935年にベルギー国立放送協会（NIR/INR）が発足させた放送用アンサンブルに遡ります。

歴史

1977年、このアンサンブルがオランダ語放送局（BRT、現VRT）とフランス語放送局（RTBF）に分離した際、1978年にBRT側がBRTフィルハーモニー管弦楽団を設立しました。一方、RTBF側はRTBF交響楽団を創設しましたが、1991年に解散しています。

1998年、自主運営団体への改組に伴い、フランダース放送管弦楽団と改称されました。さらに2008年にはミシェル・タバシュニクが音楽監督に就任した際、現在のブリュッセル・フィルハーモニックへと名称を改めています。

主要な活動

ブリュッセル・フィルハーモニックは、2005年からイクセルにあるアール・デコ建築「フラジェ」のスタジオ4を本拠地として定期公演を開催しています。また、パレ・デ・ボザールも主要な会場として利用されています。

録音活動

2010年には自主レーベル「Brussels Philharmonic Recordings」を設立し、ミシェル・タバシュニクの指揮による音源をリリースしています。

映画音楽の分野では、2004年の映画『アビエイター』や2011年の映画『アーティスト』のサウンドトラック演奏を担当し、これらの作品はゴールデングローブ作曲賞やアカデミー作曲賞を受賞しました。

2016年には、ドイツ・グラモフォンからステファヌ・ドゥネーヴ指揮による『コネソン作品集』がリリースされ、同年のディアパソン・オブ・ジ・イヤーを受賞しています。

名称の変遷

ブリュッセル・フィルハーモニックは、その歴史の中で以下の通り名称を変遷させてきました。

1935年 - 1978年：INR交響楽団（RTB-BRT交響楽団、ベルギー放送交響楽団とも呼ばれた）
1978年 - 1991年：BRTフィルハーモニー管弦楽団（ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団とも呼ばれた）
1991年 - 1998年：BRTNフィルハーモニー管弦楽団（同上）
1998年 - 2008年：フランダース放送管弦楽団（フランドル放送管弦楽団とも呼ばれた）
2008年 - 現在：ブリュッセル・フィルハーモニック（ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団とも呼ばれる）

歴代の音楽監督

ブリュッセル・フィルハーモニックの歴代の首席指揮者・音楽監督は以下の通りです。

フランツ・アンドレ（1935年 - 1958年）
ダニエル・ステルネフェルト（1958年 - 1970年）
アーウィン・ホフマン（1973年 - 1976年）
フェルナン・テルビ（1978年 - 1988年）
アレクサンダー・ラハバリ（1988年 - 1996年）
フランク・シップウェイ（1997年 - 1999年）
ヨエル・レヴィ（2001年 - 2007年）
ミシェル・タバシュニク（2008年 - 2015年）
ステファヌ・ドゥネーヴ（2015年 - 2022年）
* 大野和士（2022年 - ）

まとめ

ブリュッセル・フィルハーモニックは、長きにわたりベルギーの音楽文化を支えてきたオーケストラです。放送局のアンサンブルとしてのルーツを持ちながら、時代とともに変革を遂げ、現在は国際的な活躍を見せています。

外部リンク

公式サイト

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