ブルトン (ウルトラ怪獣)

ブルトンの概要

ブルトンは、特撮テレビドラマ『ウルトラマン』シリーズの中で登場する架空の怪獣です。主にその特徴的な外見と、四次元現象を引き起こす能力で知られています。別称として「四次元怪獣」とも呼ばれ、全体の形状は不規則な塊状で、手足がなく、突起物がいくつか存在します。これらの突起からは、四次元繊毛と呼ばれるアンテナのようなものが伸びており、これを用いて異次元の力を発動します。ブルトンの体内には長大な脳があり、形状は人間の腸に似ています。体色は灰青色と赤の二色で表現されています。

この怪獣は、ウルトラマン第17話「無限へのパスポート」に登場し、宇宙から降下した隕石が核融合して誕生したという背景があります。このエピソードでは、ブルトンは科特隊の基地を四次元空間で包み込み、無限の階段を上らせるなどの奇怪な現象を引き起こします。その後、ブルトンは防衛軍を四次元現象により全滅させ、ウルトラマンとの戦いへと突入します。ブルトンの奇妙な攻撃に、ウルトラマンも大苦戦しますが、最終的にはブルトンの四次元繊毛を破壊し、握り潰すことで倒すことに成功します。

デザインと制作

ブルトンのデザインは成田亨、造型は高山良策によるもので、海に生息する軟体生物をイメージした形状となっています。具象的にはイソギンチャクやホヤなどの特徴がデザインに反映されています。色は心臓や血管をイメージさせる赤と青の配色が施されており、その奇妙な見た目は視聴者に強い印象を与えました。

ブルトンの動きは、内部に仕込まれた針金によって操演され、スーツアクターの荒垣輝雄が演じました。映画『宇宙大怪獣ドゴラ』の音響から流用された鼓動音がこの怪獣の特徴的なサウンドとなり、さらなる不気味さを演出しています。

最新の登場作品

ブルトンは『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』や『ウルトラマンZ』など、様々な映像作品に登場しており、特に『ウルトラマンZ』では強力な四次元現象を駆使してウルトラマンたちを苦しめる姿が描かれています。この作品では、ブルトンは様々な能力を持つアンテナで攻撃し、難解な四次元空間を作り出すことで敵を翻弄します。特に、ウルトラマンゼロやゼットとの戦闘シーンでは、視覚的な効果が際立ち、その神秘的な能力が強調されました。

ゲームや他メディアとの関係

ブルトンは、ゲーム作品『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』や『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』にも登場します。これらのゲームでは、背景を活用した独自の攻撃スタイルが表現され、プレイヤーキャラクターとしても操作可能です。また、漫画や映画作品でも様々な形で関与しており、多岐にわたる展開が見られます。

その他の特徴

ブルトンの登場は、アンドレ・ブルトンというシュルレアリストから名称を取ったと言われており、その言葉からも彼の奇妙で幻想的な特性が示唆されています。これらの特徴から、ブルトンはウルトラシリーズの中でも特異な存在感を放つキャラクターとなっています。さまざまなエピソードを通じて、彼の奇異な力やデザイン、ストーリーへの関与は、ファンの印象に深く刻まれています。

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