ブルーブラスター

ブルーブラスター

『ブルーブラスター』は、2006年6月30日に工画堂スタジオ・いるかさんちーむから発売されたWindows用リアルタイムシナリオシミュレーションゲームです。2005年に発売された『ブルーフロウ』の続編として登場しました。2006年12月22日にはファンディスクも発売されています。

ゲームシステム

前作で不評だった点が改善され、個別キャラクターごとのエンディングや複数周回プレイ時のデータ繰り越しなどが改良されました。ローダー（機体）と武装はキャラクターごとに固定されており、乗り換えは後継機への変更のみに限定され、プレイヤーが任意に変更できる要素は少なくなっています。

ストーリー

ネクタル戦役終結から3年後、地球政府の勝利を認めない惑星連合軍の一部は、ゲリラ活動を続けていました。地球政府は平和維持軍を結成し、各地に派遣します。平和維持軍のテストパイロット兼メカニックであるミチルは、新型パワーローダー『ブルーブラスター』を前線へ輸送中、敵の襲撃を受けます。正規パイロットの指示でミチルは急遽ブルーブラスターで出撃することになります。

旧型機で降下したフランの誘導で敵部隊を突破したミチルは、配属先の部隊と合流しますが、そこは男子禁制の広報部隊でした。書類上の不備から女性として扱われることになったミチルは、第190広報部隊の中で「女性隊員」として任務にあたることになります。

キャラクター

平和維持軍 第190広報部隊『シルバーフォックス』

ミチル・フェアテーゼ
声：井ノ上奈々
搭乗ローダー：ブルーブラスター → センチュリオン → ブルーブラスター190
本作の主人公。書類の不備で女性として広報部隊に配属され、女装をすることになります。実は惑星連合の穏健派によって作られた強化人間であり、地球軍に潜入するために性別を偽られていました。
マキ・アルディート
声：池澤春菜
搭乗ローダー：インプレグナー → エンプリエスター
第190広報部隊の隊長。前作からの登場ですが、デザインが変更されています。いい加減で強引な性格で、ミチルに女装を強制した張本人です。
エルザ・ロートリンゲン
声：雪野五月（現：ゆきのさつき）
搭乗ローダー：アプレイザ → アプレイザ・ネオ （ → ストーリー展開によってはフレズヴェルグ）
第190広報部隊の副隊長。冷静で怜悧な性格で部隊をまとめています。実は惑星連合の穏健派に所属しており、物語の中で重要な役割を果たします。
アッシュレイ・フィロソフォード
声：野川さくら
搭乗ローダー：エクスペダイト → アプレイザ・ネオ
索敵・電子戦を担当。かつて心を許していたフランを失ったことから、ミチルを敵視しますが、徐々に彼を認めていきます。
パトリシア・マクギネア
声：阿部玲子
搭乗ローダー：ディリジェント （ → ストーリー展開によってはエリュトロン・アジーン）
関西弁のような言葉遣いをする工兵。実は惑星連合の穏健派の強化人間です。
シルヴィア・リレティーヌ
声：力丸乃りこ
搭乗ローダー：センチュリオンHMT
面倒見の良いお姉さま的存在。かわいいものが好きで、後輩を溺愛する傾向があります。
シュディ・カナイン
声：根本知佳
搭乗ローダー：センチュリオンmk4
長い軍歴を持つベテラン軍人。ブルーブラスターの操縦訓練に苦戦します。
シーナ・プレトリア
声：友永朱音
搭乗ローダー：ラム＝ブリンザス
マイペースでやる気のない隊員。酒と寝ることが好きです。
シンシン・ザッツギーダン
声：村田あゆみ
搭乗ローダー：インプレグナー
明るい性格の拳法娘。暴力で解決しようとする傾向があります。
ソフィー・ルノワルド
声：落合祐里香
搭乗ローダー：センチュリオンHMT
真面目な性格のお嬢様。極度の男嫌いです。
アヤカ・エルマイラ
声：金綱良美
搭乗ローダー：センチュリオンmk4
ローダーの操縦技術に定評がありますが、アイドルを夢見ています。
ユージン・オーネスト
声：内山理絵
搭乗ローダー：ファンタズマ
存在感が薄い隊員。隠密行動を得意としています。
イリス・ラファイエット
声：森永理科
階級は中尉。平和維持軍のオペレーター兼マネージャー。実は地球軍から派遣されたスパイです。
フランソワーズ・リベッタ
声：田中涼子
* 搭乗ローダー：センチュリオン → グングニール
通称フラン。部隊でもトップクラスの天才パイロットでしたが、戦死したと思われていました。実は惑星連合の穏健派の強化人間です。

ブルーブラスター ファンディスク

2006年12月22日にはファンディスク『ブルーブラスター ファンディスク ～クロウディア奪還作戦～』が発売されました。追加ミッションやサウンドドラマ、デスクトップアクセサリーなどが収録されています。

評価

主人公が女装させられるという設定の割にはドタバタ要素が薄く、ストーリー重視であるという評価があります。一方、メイン画面の表示範囲が狭く、ゲームの難易度が高いという指摘もあります。

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