ブレザオラ

ブレザオラとは

ブレザオラは、イタリアを代表する高級な塩漬け肉製品であり、生ハムの一種として知られています。その起源はロンバルディア州のヴァルテッリーナにあり、現在ではイタリア北部各地で様々な種類のブレザオラが生産されています。

ブレザオラの多様な種類

ブレザオラの最大の特徴は、使用される肉の種類や製造方法によって、多種多様なバリエーションが存在することです。代表的な種類としては、以下のようなものがあります。

ブレザオラ・デッラ・ヴァルテッリーナ: ヨーロッパまたは南米産の牛肉を使用。特に尻肉が用いられ、骨に近い部分は「ズリンツェガ」という別のハムになります。
ブレザオラ・ディ・カヴァッロ: アスティ県やヴェネト州で多く作られる馬肉のブレザオラ。脂肪の少ないもも肉を使用し、塩漬け、スパイスでの香りづけ、乾燥、熟成の工程を経て作られます。
ブレザオラ・ディ・チェルボ: ノヴァーラ県で作られる鹿肉のブレザオラ。もも肉や肩肉を赤ワインベースで塩漬けし、乾燥・熟成させます。
ブレザオラ・デッラ・ヴァル・ドッソラ: ヴァル・ドッソラ産の牛肉ブレザオラ。「塩漬け肉」とも呼ばれ、牛の尻肉をシナモン、クローブ、ニンニク、ローズマリーなどで風味付け。濃い赤色で脂肪分が少ないのが特徴です。
* ブレザオラ・アッフミカータ: ヴァルキアヴェンナ産の牛肉ブレザオラ。腸詰後に松の木で燻製されます。

ブレザオラの歴史

ブレザオラの起源は、長期保存を目的とした肉の加工技術にあります。その技術は長い年月をかけて改良され、需要の増加とともに大量生産されるようになりました。しかし、品質が低下することはなく、衛生面や安全面への配慮も向上し続けています。ブレザオラの生産に関する最初の記録は15世紀に遡ります。19世紀までは主にイタリア国内で消費されていましたが、スイスへの輸出をきっかけに世界中に広まりました。

ブレザオラの楽しみ方

ブレザオラは、通常薄くスライスして前菜や主菜として提供されます。風味を最大限に楽しむためには、スライスしたてを早めに食べることが推奨されます。様々なスパイスで味付けされており、その豊かな風味は多くの人々を魅了しています。

Consorzio tutela Bresaola della Valtellina, Protected Geographical Status Consortium

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