ブレッド (バンド)

ブレッドは、1968年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたソフトロックバンドです。結成当初のメンバーは、デヴィッド・ゲイツ、ジェイムス・グリフィン、ロブ・ロイヤーの3人でした。

バンドの歴史

ブレッドのメンバーは、バンド結成以前から作詞作曲やスタジオミュージシャンとして活動していました。特にゲイツとグリフィンの2声ボーカルは、ブレッドの音楽の特徴の一つです。また、メンバー全員が複数の楽器を演奏できるマルチミュージシャンであったことも、ブレッドの音楽性を豊かにする要因となりました。

1969年、エレクトラ・レコードからファーストアルバム『ブレッド〜灰色の朝』でデビュー。このアルバムは、セールス的には成功しませんでしたが、「灰色の朝」は日本で大ヒットしました。

1970年には、ドラマーのマイク・ボッツが加入し、セカンドアルバム『オン・ザ・ウォーターズ』をリリース。このアルバムから、デヴィッド・ゲイツ作の「二人の架け橋」が全米1位を獲得し、ブレッドは世界的なバンドとなりました。

1971年には、サードアルバム『マナ〜神の糧』をリリース。「イフ」は全米4位を記録し、ブレッドの代表曲として知られています。その後、ロブ・ロイヤーが脱退し、ラリー・ネクテルが加入しました。

1972年にリリースされた4枚目のアルバム『愛の別れ道』は、全米3位の大ヒットを記録。しかし、1973年にはゲイツが突然の解散を発表し、メンバーはソロ活動を開始しました。

1976年、エレクトラ・レコードの会長の要請で再結成し、アルバム『ロスト・ウィズアウト・ユア・ラヴ』を発表。その後、ワールドツアーも行いましたが、1996年に再び解散しました。

2005年には、ジェイムス・グリフィンとマイク・ボッツが癌で、2009年にはラリー・ネクテルが心臓発作で亡くなりました。2006年には、ボーカル・グループの殿堂入りを果たしています。

メンバー

デヴィッド・ゲイツ (David Gates): ボーカル、ベース、ギター、キーボード
ジェイムス・グリフィン (James Griffin): ボーカル、ギター、キーボード
ロブ・ロイヤー (Robb Royer): ベース、ギター、フルート、キーボード
マイク・ボッツ (Mike Botts): ドラム、パーカッション
ラリー・ネクテル (Larry Knechtel): キーボード、ベース、ギター

ディスコグラフィー

ブレッド〜灰色の朝 (1969)
オン・ザ・ウォーターズ (1970)
マナ〜神の糧 (1971)
愛の別れ道 (1972)
ギター・マン (1972)
* ロスト・ウィズアウト・ユア・ラヴ (1977)

ブレッドは、その美しいメロディと洗練されたアレンジで、1970年代の音楽シーンを彩りました。彼らの音楽は、今もなお多くの人々に愛され続けています。

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