ブレントウッド駅 (LIRR)

ロングアイランド鉄道（LIRR）の本線、特にロンコンコマ支線上に位置するブレントウッド駅（英: Brentwood）は、ニューヨーク州ブレントウッドにある主要な鉄道駅です。

公式な所在地としては、ブレントウッドのサフォーク郡道100号線（サフォーク・アベニュー）とブレントウッド・ロードが交差する地点に定められています。しかし、実際の駅舎やプラットホームは、公式の場所から少し離れたリロイ・アベニュー近くの8丁目突き当たりから線路を渡った先にあります。また、駅の駐車場を含む関連施設も、公式な所在地からは離れた、サフォーク・アベニュー上のブレントウッド・ロード／ワシントン・アベニュー交差点から東へ約0.5マイル進んだ場所に設けられています。

歴史

ブレントウッド駅の歴史は古く、初代の駅は「モダン・タイムズ」という名称で1870年に建設されました。この駅は1903年4月に火災により焼失しましたが、同年11月10日には早くも再建されています。

長らく、ブレントウッド駅は5番街の4丁目とブレントウッド・ロードに挟まれた区間にありました。しかし、1987年、LIRRが進めたロンコンコマ、セントラル・アイスリップ、ブレントウッド、ディアーパーク、ワイヤンダンチの各駅における大規模な電化・再建プロジェクトの一環として、駅は移転されました。当初、LIRRはディアーパーク、パインエア、ブレントウッドの三駅を一つの駅に統合する計画を立てていましたが、地元住民の強い反対によりこの計画は断念され、結果としてディアーパーク駅とパインエア駅のみが統合されるにとどまりました。現在のブレントウッド駅は、廃止されてまもなくレストランに転用された旧ブレントウッド駅の近くに新たに建設されたものです。駅が移転された後も、ブレントウッド地区内の鉄道踏切の位置に変更はありません。

トンプソンズ駅

ブレントウッド駅が現在の位置に建設されるよりもさらに遡る時代、ブレントウッドにはもう一つの駅が存在しました。これはトンプソンズ駅（英: Thompson's station）またはトンプソンズ・サイディング（英: Thompson's Siding）として知られ、現在のサグティコス・ステート・パークウェイがロングアイランド鉄道の本線を跨ぐ場所の近辺に位置していました。

この施設は、単なる駅としてだけでなく、民家、宿屋、そして雑貨屋としても利用されていました。鉄道がこの地に到達した際に開業し、1842年6月24日に駅としての運用を開始しました。しかし、その歴史はブレントウッド駅がさらに東側に建設される前に幕を閉じ、1869年12月に閉鎖されました。このかつてトンプソンズ駅があった場所は、1915年に旧パインエア駅が設置されることで代替されます。その後、旧パインエア駅自体も1986年に閉鎖され、サグティコス・ステート・パークウェイの西側に新設されたディアーパーク駅へと統合されていきました。

駅構造

現在のブレントウッド駅は、利用者にとって便利な構造を備えています。駅には高床式の単式ホームが2面設置されており、どちらのホームも12両編成の列車に対応可能な有効長を持っています。

北側に位置するプラットホームは1番線に隣接しており、主に西行き、すなわちニューヨーク方面へ向かう列車が使用します。一方、南側に位置するプラットホームは2番線に隣接し、こちらは主に東行き列車のために使用されています。駅を通るロングアイランド鉄道の本線は、この区間では2本の線路で構成されています。

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