ブレーメン通り商店街

ブレーメン通り商店街

ブレーメン通り商店街は、東急東横線元住吉駅西口を出てすぐの場所に位置する、神奈川県川崎市中原区木月にある商店街です。1990年（平成2年）10月に、それまでの元住吉西口商店街から名称を変更し、「モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合」として新たなスタートを切りました。

この名称変更には、子供たちに親しみやすいようにという願いが込められており、誰もが知る童話「ブレーメンの音楽隊」にちなんで「ブレーメン」という名前が採用されました。当初は、ブレーメンが物語の中に登場する架空の街だと認識されていたという逸話も残っています。

ドイツ・ブレーメン市との友好提携

1991年（平成3年）3月には、ドイツのブレーメン市にある商店街ロイドパサージュと友好提携を結びました。この提携を記念して、商店街の中ほどにはロイドパサージュから贈られた「ブレーメンの音楽隊」の像が設置されており、訪れる人々の目を楽しませています。

周辺の商店街

東急東横線の高架を挟んで反対側には、同じく活気のあるオズ通り商店街があります。この二つの商店街は、元住吉の地域を盛り上げる上で重要な役割を果たしています。

かつてのバス路線

かつては、商店街が開店する前の早朝に、川崎駅方面へ向かうバスがブレーメン通りを経由していました。このバスは、川崎市交通局と川崎鶴見臨港バスによって運行されていましたが、綱島街道の工事に伴い、2011年（平成23年）5月14日をもって経路が変更されました。

工事の進捗により、翌年の9月4日にはブレーメン通り経由に戻すことが技術的には可能となりました。10月15日には再開予定でしたが、ブレーメン通りが小学生などの通学路となっているため、安全面を考慮し、近隣住民からの要望もあり、迂回ルートでの運行が継続されることになりました。

しかし、ブレーメン通り経由のバスしか利用できない井田中ノ町の住民や、元住吉駅で乗り換えるバス利用者からは、バス路線の復活を求める声が上がりました。一方で、商店街周辺の住民からは、通学路の安全を優先する声もあがり、住民の間で意見が二分する状態となりました。

当初は所要時間を理由にブレーメン通り経由の復活を望んでいた交通局も、最終的にはバス路線の廃止へと傾き、2014年2月20日には神奈川県生活交通確保対策地域協議会へ路線退出の意向を申し出ました。同時期に、臨港バスも同様の申し出を行いました。

木月一丁目バス停が迂回路から300m以上離れているため、バス路線廃止には地域協議会での協議が必要でしたが、前述の通り地域内で意見が対立し、説明会の開催すら反対される状況でした。

かつて交通局が運行再開の理由として挙げていた所要時間も、綱島街道の工事完了後には同水準になっており、また元住吉駅の利用者がバス運行休止後の5年間で4000人増加するなど、周辺住民が増加していることも、所要時間や安全面を確保するのが難しくなっている理由の一つとして挙げられました。

これらの状況を踏まえ、協議を待たずに2016年6月28日に廃止届を提出し、6ヶ月後の12月28日付けでバス路線は廃止となりました。臨港バスについても、ブレーメン通りを経由する路線は廃止となっています。

メディア出演

2024年9月28日には、テレビ東京の人気番組「出没！アド街ック天国」でブレーメン通り商店街が紹介されました。

外部リンク

モトスミ・ブレーメン通り商店街
東急電鉄 元住吉駅

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