ブロッカー軍団IVマシーンブラスター

『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』

『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』は、1976年7月から1977年3月にかけてフジテレビ系列で放送されたロボットアニメです。この作品は、全38話からなる日本アニメーションと葦プロダクションの共同制作によるもので、初のオリジナルロボットアニメとしての位置付けも持ちます。海外では「Astrorobot」や「Astro Robot」という名称でも展開されました。

制作の背景と特徴

本作は、日本アニメーションが手がけた初のオリジナルロボットアニメであり、葦プロダクションがタツノコプロから独立したばかりの時期に制作されました。他のロボットアニメとは一線を画す意欲的な挑戦がなされており、人型ロボットが複数登場する設定や、特有の戦闘スタイルを採用しています。特に「円月廻転」などのブロッカー陣形が特徴的ですが、実際の放送では全く登場しなかったのも興味深い点です。

ストーリー展開においては、アクションシーンが重要視されながらも、制作の不手際が多く見られ、視聴者に対して予想外の展開を見せました。このような演出の結果として、時にはカルト作品としての側面も強調されることがあります。加えて、エンディングの映像が途中で変更されたり、登場人物たちの背景も奥深いものにされました。

ストーリーの概要

物語は、海底帝国モグールの侵略を舞台に、由利博士が開発した四体のロボット、「ボスパルダー」とその仲間たちが戦う様子が描かれています。主人公の飛鳥天平は、少年院出身の不良少年であり、彼の持つ「エレパス」という超能力が物語の大きなキーワードとなります。彼は仲間たちと共に、モグール帝国に立ち向かう運命にあり、この戦いが自らの宿命であることをまだ知らされていません。

登場人物

主な登場人物として、飛鳥天平、石田厳介、ビリー剣城、早見仁太、北条ユカなどがいます。飛鳥天平は孤独な背景を持ちつつ、仲間たちの絆を深めながら成長していきます。石田はブロッカー軍団のリーダーとして厳しさと優れた頭脳を併せ持つキャラクターで、ビリー剣城は合理的で情に訴える行動を取ります。そして早見仁太は天平を兄として慕い、北条ユカは科学者の娘としてモグールの脅威に敢然と立ち向かいます。

モグール帝国の脅威

モグール帝国は、北極の海底から地上を狙う悪の組織で、彼らはかつて存在した第五惑星から地球に移住した経歴を持ちます。太陽光に弱い体質から脱却するため、仮面を発明し、地上征服を企てる姿が描かれています。彼らの強力な指導者であるヘルクイーンを始め、様々なキャラクターが登場し、ブロッカー軍団との激しい戦闘を繰り広げます。

作品の影響

放送期間中には、一峰大二による漫画版も掲載され、多くのファンを魅了しました。また、オリジナルテーマソングや多彩な商品展開も行われ、視聴者との結びつきを強化しました。更に近年では、過去の作品が再評価される中で、南米などの新しい市場にも注目されています。特に、アクションフィギュアや関連商品は、再び注目を集めています。

まとめ

『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』は、そのユニークな設定や豊かなキャラクター、ストーリー展開により、日本のアニメ史において欠かせない作品となっています。制作の背景や特有の演出について知ることで、視聴者はさらにこの作品の魅力を感じられるでしょう。

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