ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス

ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス (Boulevard of Broken Dreams)

「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」は、アメリカのロックバンド、グリーン・デイが2004年に発表した楽曲です。7枚目のアルバム『アメリカン・イディオット』に収録されており、シングルとしてもリリースされ、世界中で大ヒットを記録しました。

アメリカのビルボードチャートでは、Hot 100で2位、Hot Mainstream Rock Tracksで14週間1位、Hot Modern Rock Tracksで16週間1位を獲得するなど、各チャートを席巻しました。2006年には、グラミー賞の最優秀レコード賞を受賞しています。

作詞はビリー・ジョー・アームストロング、作曲はグリーン・デイが担当しました。

楽曲の特徴

この曲は、『アメリカン・イディオット』に収録されている「ホリデイ」の終わりからそのまま繋がるように始まります。トレモロをかけたギターによる印象的なイントロから、ビリー・ジョー・アームストロングの力強いボーカルへと展開していきます。

サビでは、エレキギターのサウンドが前面に押し出され、アコースティックギター主体のパートとの対比が際立っています。この構成が、楽曲にドラマチックな展開とエモーショナルな高まりをもたらしています。

ミュージックビデオ

サミュエル・ベイヤーが監督を務めたミュージックビデオも制作されました。このビデオも「ホリデイ」のミュージックビデオの終わりから続くように始まり、スクリーンに映し出される背景に合わせてバンドメンバーが歩くシーンなどで構成されています。退廃的な雰囲気とメッセージ性の強い映像が、楽曲の世界観をより深く表現しています。

このミュージックビデオは、2005年のMTV Video Music Awardsでビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

ライブパフォーマンス

「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」は、グリーン・デイのライブでも定番曲として演奏されています。ライブ・アルバム『ブレット・イン・ア・バイブル』には、2005年に行われたライブでの演奏が収録されており、臨場感あふれるパフォーマンスを聴くことができます。

その他

この曲は、イギリスのロックバンド、オアシスの元リーダー・ギタリストであるノエル・ギャラガーから、オアシスのヒットシングル「ワンダーウォール」に類似していると指摘を受けました。この件は、アメリカのDJであるパーティ・ベンによって、「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」と「ワンダーウォール」を混ぜ合わせたマッシュアップ曲「Boulevard of Broken Songs」が制作され、一時話題となりました。

なお、「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」と同名の楽曲は、ハノイ・ロックス（1984年）やブライアン・セッツァー（1986年）なども発表しています。

カバー

宇多田ヒカルが2005年にインターネット上でこの曲をカバーしています。

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