プチコン3号

プチコン3号 SmileBASIC

『プチコン3号 SmileBASIC』は、2014年11月19日にスマイルブームから配信されたニンテンドー3DS用のプログラミングソフトです。このソフトは、従来のプチコンシリーズ第3作であり、3DSの特性を活かしつつ、強化・追加された機能が多数搭載されています。今回は、注目すべき機能やその変更点について詳しくご紹介します。

強化された機能

3D対応

新たに奥行きを示すZ座標が追加され、X、Y座標に加え、より立体的な表現が可能になりました。しかしポリゴンを利用することはできず、奥行きは簡略化された段階式で表現されます。

高解像度化

画面サイズが向上し、下画面は256×192から320×240へ、上画面は256×192から400×240に変更されました。これにより、より鮮明かつ広い視野でプログラムを表示できるようになっています。

特殊入力機器対応

マイク、カメラ、ジャイロセンサーといった周辺機器に対応し、特にマイク機能では簡単に音声入力を行えるようになりました。実際には、カメラ機能は実装されていないものの、ジャイロセンサーは速度や角度を数値として取得できるため、重要なプログラミング手段となります。

プログラムの折り返し表示

長いコードを編集中でも画面端で自動的に折り返されるので、視認性が向上しています。オプション設定により、従来のスクロール表示も選べます。

単語の色分け

プログラム内の命令、変数、関数などが色分けされ、見やすさが格段に向上しました。配色も自由にカスタマイズできるため、自分好みに設定できます。

知識を活かす編集機能の充実

編集機能の強化

Undo・Redoといった基本的な機能に加え、特定範囲のコピー＆ペーストができるようになり、ひとつのプログラムを効率的に編集できるよう配慮されています。

ヘルプ機能の独立

入力中の命令の説明が、説明書を開かずにHELPボタンを押すだけで確認できる便利なリファレンスが搭載されています。

プロジェクトフォルダの導入

今作では「プロジェクトフォルダ」という新機能が導入され、1階層内にファイルを整理することが可能になりました。これにより、作業用のプロジェクトを一つ設定し、その中からファイルを探したり編集したりすることが容易になっています。

プログラムの共有とユーザー管理

プログラムの共有機能も大きく変化し、スマイルブームが提供したサーバーを通じて行われるようになりました。プログラム受取の際には「公開キー」を入力することで受け取れ、以前のQRコードやローカル通信に頼らずにプログラムを共有できるようになりました。これにより、より多くのユーザーと作品を共有することが可能となっています。

今後の展望

プチコン3号は、ニンテンドー3DSの機能を最大限に活かしたプログラミング環境を提供するだけでなく、ユーザーとのインタラクションを通じて多様な作品を生み出す場ともなっています。今後のアップデートや新機能の追加が期待され、多くのプログラマーにとって重要なツールであり続けるでしょう。

おわりに

プチコン3号は、ただのプログラミングソフトではなく、クリエイティブな表現が可能な環境を提供しています。個々の作品が他のユーザーと共有され、評価されることで、新たなアイデアやインスピレーションを生むことができるのが魅力です。プログラミングを学びたい方、またはクリエイティブな活動を行いたい方にとって、非常に有意義なソフトウェアであると言えるでしょう。

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