プライスバラエティ ナンボDEなんぼ

プライスバラエティ ナンボDEなんぼ

『プライスバラエティ ナンボDEなんぼ』は、2000年から2010年まで放送されていた関西テレビ制作のトークバラエティ番組です。通称「ナンボDEなんぼ」と呼ばれ、正式なタイトルで呼ばれることは少なかった本番組は、メッセンジャーの黒田有氏と関西テレビのアナウンサー山本浩之氏が司会を務めていました。

番組のスタートと内容

放送は2000年10月14日から始まり、当初は金曜日の深夜1時から放送されていました。開始当初のメインパネラーには、『開運!何でも鑑定団』でお馴染みの中島誠之助氏が登場し、様々な商品の隠れた値段について議論を交わしました。番組では、作家の印税や有名AV男優のギャラ、さらにはギャンブル関連の経済的価値についても面白おかしく語られました。中島氏の後、2003年4月5日からは放送時間が土曜日の昼13時に移行され、毎週土曜の午後に30分の放送に変更されました。

移動後は、これまでのトーク中心から企画ものが主流になっていきました。特に名物コーナーとして「無駄ムダ調査隊」があり、視聴者からの無駄遣いのエピソードを基にメッセンジャーの黒田氏（ムダレッド）と山本氏（ムダブルー）が家庭訪問し、無駄遣いの実態を暴くというスタイルが人気を集めました。特に、ムダブルーが見せるユニークな仕草や表情は、多くの視聴者に印象を残しました。

話題となった出来事と番組の終わり

しかし、2009年12月26日には、司会の黒田氏が傷害容疑で逮捕されるという衝撃的な出来事が発生しました。このため、放送予定だった年末特番は急遽中止され、他の番組に差し替えられました。その後、2010年1月には黒田氏抜きの形で放送が続きましたが、番組名を出さずに「○○SP」として放送されるなど、通常の番組からは遠ざかりました。

黒田氏は1月12日に不起訴処分となったものの、所属事務所からの謹慎処分を受け、番組は再開されることなく終了が決定しました。同年3月には正式に番組の打ち切りが発表され、4月からはブラックマヨネーズが司会をする新たな番組『ウラマヨ!』が放送されることとなりました。

出演者たち

本番組の出演者には、司会を務めた黒田有氏と山本浩之氏の他に、初代メインパネラーの中島誠之助氏、翌代の円広志氏、サブパネラーとしてシャンプーハットや前野重雄氏などが名を連ねました。
また、ナレーションは菱田盛之氏が担当し、幾多の名脇役たちが番組を盛り上げていました。スタッフも多岐にわたっており、構成やリサーチ、技術面での支援がなされていました。

「ナンボDEなんぼ」は、関西地方を中心に放送され、他の地域でも一時的に放送されることがありました。番組のユニークさや斬新さゆえ、多くのファンに愛された作品となりました。番組終了から数年が経過しましたが、その記憶は今でも色あせることなく、多くの視聴者の心に残っていることでしょう。

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