プラザエクウス

プラザエクウスについて

プラザエクウス（Plaza Equus）は、東京都渋谷区の渋谷ビームの3階に位置していた、競馬と馬事文化に関する情報を提供する施設です。この場所は1992年5月にオープンし、その名称は馬の学名「Equus caballus」に由来しています。運営は全国競馬・畜産振興会によって行われており、日本中央競馬会（JRA）の広報施設としても知られていました。

歴史的背景

プラザエクウスは、2001年11月末までは2階も含めて運営されていましたが、2002年には大阪にあるプラザエクウス梅田の機能が新しい施設であるGate J.に移転することで、東京の施設のみを指すようになりました。残念ながら、2008年12月28日には閉館し、その跡地は2009年10月16日に『Gate J. SHIMBASHI』として新たに生まれ変わりました。

主な機能と展示

プラザエクウスでは、中央競馬の最新情報や馬事文化、人とのふれあいをテーマにした多彩な展示が行われていました。訪れる人々は、競馬に関する書籍や映像資料を利用し、競馬の魅力を体感することができました。特に注目されたのが、エクウスビジョンという大型ディスプレーで、競馬中継や特集映像が放映されていました。休日や競馬開催日には、多くの観客が集まり、リアルタイムで競馬を楽しむことができる環境が整っていました。

また、図書室では豊富な競馬関連書籍が閲覧でき、過去のレースの映像もライブラリーで見ることができました。このような設備は、競馬ファンにとって非常に魅力的であり、情報収集の場としても機能していました。

パブリックビューイングの開催

プラザエクウスでは、特別な競馬イベントに合わせてパブリックビューイングも行われていました。2006年7月29日には、英国アスコット競馬場でのキングジョージ6世＆クイーンエリザベスダイヤモンドステークスにハーツクライが出走することが決まり、初めてエクウスビジョンを使用したパブリックビューイングが組織されました。このイベントは大盛況となり、多くの観客が詰めかけて入場制限が行われるほどでした。

その成功を受けて、2006年10月1日には仏・凱旋門賞に出走したディープインパクトのパブリックビューイングも開催され、事前予約制が導入されるなどの工夫がなされました。これにより、混乱が避けられ、スムーズな運営が実現されました。

プラザエクウスの終焉

残念なことに、2008年に閉館したことで、多くのファンに愛されたプラザエクウスはその役割を終えました。入場口の近くには、竹久夢二の居住跡を示す石碑が設置されており、訪れた人々がこの地の歴史に思いを馳せることができる場所となっています。プラザエクウスの思い出は、今もなお多くの競馬ファンの心に刻まれています。

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