プラス1やまぐち

プラス1やまぐち

『プラス1やまぐち』は、山口県を放送対象地域とする日本テレビ系列の放送局、山口放送（KRYテレビ）によって制作・放送されていた、夕方の地域報道番組です。1995年4月3日に放送を開始し、およそ11年間にわたる歴史を経て、2006年3月31日にその放送を終了しました。

平日夕方の時間帯に編成されていたこの番組は、山口県内でその日に起こった様々なニュースや出来事を、地域住民に向けて分かりやすく伝えることを主眼としていました。県内の政治、経済、社会の動きはもちろん、身近な生活情報や文化、スポーツなど、多岐にわたる分野の話題を取り上げ、地域に根ざした情報発信拠点としての役割を担いました。

番組の放送時間は、その歴史の中で何度か変更が行われています。放送開始当初の1995年4月3日から同年9月29日までは、毎週月曜日から金曜日の18時30分から18時55分までの25分間でした。しかし、同年10月2日からは開始時刻が1分繰り上がり、18時29分から18時55分となります。さらに、1996年9月30日からは18時23分開始、1998年10月5日からは18時21分開始と、徐々に放送開始時刻が前倒しされていきました。

2001年1月4日以降は18時20分からの放送となり、2002年7月1日からは18時19分開始となります。最終的に、番組が終了する直前の期間、2004年3月29日から2006年3月31日までは、18時17分から18時55分までの放送時間として定着しました。このように、約11年の放送期間を通じて、放送開始時刻が段階的に早まるという変遷をたどったことは、夕方ニュース全体の放送枠編成の変化や、日本テレビ系列全国ニュース『NNNニュースプラス1』との連携強化といった背景があったと考えられます。

番組を進行するキャスター陣も、『プラス1やまぐち』の顔として視聴者に親しまれました。番組の総合司会は、当時山口放送のアナウンサーであった向田好美氏が務め、落ち着いた語り口でニュースを伝えました。また、アシスタントとして、同じく当時山口放送のアナウンサーであった中谷隆宏氏が出演し、番組を支えました。彼らは日々の取材に基づいた最新の情報を、分かりやすく、そして時には親しみやすい形で提供し、視聴者とニュースを結ぶ架け橋となりました。

『プラス1やまぐち』は、日本テレビ系列の夕方ニュース枠のタイトルである「プラス1」を冠しており、全国のニュースを伝える『NNNニュースプラス1』とセットで放送されることが一般的でした。全国の大きな動きと同時に、地元山口県の出来事をきめ細やかに伝えることで、視聴者が必要とする情報を網羅的に提供する体制を構築していました。地域の課題や関心事に対する深い取材を通じて、地域ジャーナリズムの一翼を担い、県民の知る権利に応える重要な役割を果たしました。

約11年間の放送期間中、『プラス1やまぐち』は山口県の夕方ニュースの顔として多くの人々に視聴されました。その役割は、後継の地域報道番組へと引き継がれていくことになります。

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