プラチナム・レコード

プラチナム・レコードとは

プラチナム・レコード（Platinum Records）は、1992年4月1日にX JAPANのYOSHIKIによって設立されたレコードレーベルです。このレーベルは、当初はジャパンミュージックエージェンシーとして知られており、制作と発売をポリドール株式会社（現在のユニバーサルミュージック合同会社）が担当し、流通や販売は親会社であるポリグラム株式会社によって行われました。

設立の背景

YOSHIKIは、エクスタシー・レコードでリリースされたアーティストが次々とメジャーデビューを果たす中、自らメジャーレーベルを作ることを決意しました。特に黒夢がエクスタシー・レコードに契約する際、同じタイミングで東芝EMIからの契約打診を受けてしまったことがきっかけでもありました。このような競争環境により、YOSHIKIは「メジャーレーベルを設立したほうが良いのでは」と悩むようになったのです。

レーベル名の由来

「プラチナム」とは、アメリカで100万枚以上販売されたレコードを指す言葉であり、その名の通り、成功を象徴する名前です。初めてこのレーベルに所属したアーティストはGLAYであり、その他にもDearやBreath、RAMARなどが名を連ねていました。

経営とギャラ

経費はYOSHIKIが自らの資金で賄い、ポリグラムからの前払いを受けていました。また、アーティストには月給のほか、売上高の1%から3%を印税として支払っていました。このギャラの形態は、アーティストにとってのインセンティブとなったことでしょう。

アーティストの動き

プラチナム・レコードはいくつかの著名なアーティストを抱えていましたが、1998年にはGLAYが、1999年にはBreathとRAMARがアンリミテッド・レコードへ移籍しました。これはレーベル内の構造変化を示す出来事の一つです。また、1999年9月15日にはポリドールとの販売受託契約が終了した結果、プラチナム・レコードからリリースされていた全ての作品が廃盤となってしまいました。

移管と新たな展開

2000年にエクスタシー・ジャパンが設立されると、その際にレーベルの移管が行われました。その中で工藤静香による「深紅の花」がプラチナム・レコードから発表され、このレーベルの新たな活動がスタートしました。2001年にはGLAYの旧譜作品が再発売されるなどの動きがありましたが、その後新譜のリリースはされていません。

結論

プラチナム・レコードはYOSHIKIとともに日本の音楽シーンに影響を与えた重要なレーベルの一つです。在籍していたアーティストたちや、関連するエクスタシー・レコードとのつながりは音楽業界において今なお語り草となっています。本レーベルは後に設立されたプラチナムプロダクションやジャパン・ミュージックエンターテインメントとは無関係ですが、その起源や影響は多くの人に記憶され続けています。

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