プラネット・テラー in グラインドハウス

プラネット・テラー in グラインドハウス

2007年にアメリカ合衆国で製作されたアクション・ホラー映画。監督はロバート・ロドリゲスが務め、主要キャストとしてローズ・マッゴーワンやブルース・ウィリスらが名を連ねています。本作は、クエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ』と共に、二本立て興行企画『グラインドハウス』の一編として企画・製作されました。

北米地域での公開時は、この『グラインドハウス』として両作品がまとめて上映されましたが、その他の国や地域では、カットされたシーンを追加して一本の独立した作品として公開されました。このため、日本でも当初は『グラインドハウス』の一部として限定上映された後、『プラネット・テラー in グラインドハウス』のタイトルで改めて全国公開されています。

『グラインドハウス』企画の特色として、実在しない映画の予告編が複数挿入されており、その中でも特に注目された「マチェーテ」の予告編は、本作の冒頭にも含まれています。この「マチェーテ」予告編は後に長編映画化され、2010年に公開されました。

ストーリー

物語の舞台はテキサス州の片田舎。ある夜、ゴーゴーダンサーのチェリー・ダーリンは、元恋人である解体屋のレイが経営するバーベキューレストランを訪れます。

時を同じくして、近くの軍事施設では、部隊長のマルドゥーンと生物化学の専門家アビーの間で危険な生物兵器DC2（コードネーム「プロジェクト・テラー」）の取引が行われていました。しかし、その過程で事故が発生し、DC2ガスが周囲に漏れ出してしまいます。このガスが町中に拡散した結果、感染した人々はみるみるうちにゾンビへと変貌し、生存者を無差別に襲い始めます。

チェリーもゾンビの襲撃に遭い、右脚を失う重傷を負いますが、駆けつけたレイに間一髪で救われます。応急処置としてテーブルの脚を失った箇所に取り付け、辛くもその場からの脱出に成功します。

その後、チェリーは失った右脚にマシンガンを取り付け、次々と現れるゾンビや、事態を隠蔽しようとする兵士たちを相手に、壮絶なサバイバルを展開していくことになります。

主なキャスト

チェリー・ダーリン（ゴーゴーダンサー）：ローズ・マッゴーワン（日本語吹替：岡本麻弥）
エル・レイ（解体屋）：フレディ・ロドリゲス（日本語吹替：中井和哉）
ウィリアム・ブロック（医師）：ジョシュ・ブローリン（日本語吹替：手塚秀彰）
ダコタ・マクグロウ・ブロック（医師）：マーリー・シェルトン（日本語吹替：玉川砂記子）
アール・マクグロウ（テキサス・レンジャー）：マイケル・パークス（日本語吹替：大塚周夫）
J.T.ヘイグ（バーベキューレストラン店主）：ジェフ・フェイヒー（日本語吹替：小川真司）
マルドゥーン（中尉）：ブルース・ウィリス（日本語吹替：内田直哉）
兵士：クエンティン・タランティーノ（日本語吹替：青山穣）

その他、多数の俳優が出演しています。

公開と評価

アメリカでは、2007年4月6日に『グラインドハウス』として約2600館で封切られ、初登場週末興行成績で4位となりました。日本では、『グラインドハウス』版が同年8月末に限定上映された後、9月より単独版として改めて全国公開されました。

レビュー集積サイトRotten Tomatoesでは、約30件のレビューに基づいて支持率76%、平均評価6.40/10を記録しており、概ね肯定的な評価を得ています。

外部リンク

allcinema - プラネット・テラー in グラインドハウス
IMDb - Planet Terror

※ 上記はinput情報に基づき、辞書記事として再構成したものです。

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