プリテンダー (岩崎良美の曲)

岩崎良美の16枚目のシングル「プリテンダー」は、1984年1月5日にキャニオンレコードからリリースされました。

背景

A面を飾る「プリテンダー」は、前年に大ヒットを記録したラッツ&スターの「め組のひと」を手掛けた売野雅勇と井上大輔のコンビによる作品です。「め組のひと」と同様に、ファンクとラテン音楽を融合させた「ファンカラティーナ」と呼ばれるリズムが、この楽曲にも取り入れられています。この曲は、前作「恋ほど素敵なショーはない」に続き、岩崎良美自身が出演した日清製油（現：日清オイリオグループ）の「日清サラダ油の豆乳」CMソングとして使用されました。

タイトルの「プリテンダー」は、英語で「〜のふりをする人」「詐称者」「偽善者」「騙り」「ペテン師」といった意味を持ちます。

A・B面曲ともに、オリジナル・アルバムには収録されていません。

収録曲

1. プリテンダー
作詞：売野雅勇 / 作曲：井上大輔 / 編曲：井上鑑
2. ハート美人よ
作詞：竜真知子 / 作曲：見岳章 / 編曲：惣領泰則

楽曲の特徴

「プリテンダー」は、売野雅勇による都会的で少し切ない歌詞と、井上大輔によるラテンのリズムを取り入れたキャッチーなメロディーが印象的な楽曲です。岩崎良美の透明感のある歌声が、曲の持つ独特の雰囲気をより一層引き立てています。また、日清サラダ油のCMソングとして起用されたことで、幅広い層に親しまれることとなりました。

B面の「ハート美人よ」は、A面とは異なり、よりポップで可愛らしい楽曲です。竜真知子の作詞による恋する女の子の気持ちが表現されており、見岳章の作曲による軽快なメロディーと、惣領泰則の編曲による華やかなサウンドが、聴く人を明るい気持ちにさせてくれます。

「プリテンダー」は、岩崎良美の代表曲の一つとして、現在でも多くの人に愛されています。ファンカラティーナのリズムに乗せて、岩崎良美の歌声が響くこの曲は、1980年代の音楽シーンを代表する一曲と言えるでしょう。

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