プルプルプルン

番組『プルプルプルン』の概要

『プルプルプルン』は、1988年4月4日から1990年3月17日までNHK教育テレビジョンにて放送された音楽教育番組です。この番組は、幼稚園や保育所の時間に合わせて設計され、子どもたちに楽しみながら教育を提供することを目的としていました。初回の放送は1987年の冬に『プルンとうたおう』というサブタイトルで行われました。

番組の構成

『プルプルプルン』は、時代によって2つのスタイルに分かれています。最初の「プルン」時代では、古今東西の子ども向けの歌を3曲、一流の演奏家による名曲鑑賞、さらには立つ能力を促進させるための体操が行われていました。これに対し、「プルプル」時代では、子どもたちに親しみやすい新しい音楽を4曲（時には3曲）織り交ぜ、楽しい演奏コーナーや体操のセクションが設けられていました。

キャラクターとキャスト

1988年度には「プルン」というキャラクターが登場しました。彼は、黄色の円錐形の体に大きな目と口を持ち、側面からは蛇腹の触手が伸びるというユニークなデザインでした。1990年度には「プルプル」となり、猫や熊の雰囲気を持つ可愛らしい動物型の着ぐるみになりました。放送時間も土曜日の10時30分に変わり、視聴者に新たな楽しさを提供しました。

ゲストと演奏者

番組では毎回、一流の演奏家がゲストとして登場し、名曲の紹介や歌唱が行われていました。初期の「プルン」時代には、宮沢明子や山形由美といった有名なアーティストが出演し、子どもたちにとって貴重な音楽体験となりました。「プルプル」時代では、ゲストは楽しい演奏コーナーのみに登場する形式に変更されました。

体操コーナー

番組は終盤に体操のセクションを設けており、特に最終回ではこの体操が最初から行われました。体操は体操選手の森末が「モリモリさん」または「ガミガミさん」として登場し、子どもたちに向けて楽しく体を動かす動作を教えました。作詞は東龍男、作曲は向谷実が手掛けた「モリモリ〈ガミガミ〉たいそう」が代表的な曲です。

制作スタッフ

この教育番組を支えたのは、才能ある構成作家や振付師、音楽家たちです。構成には東龍男と渡辺泰樹が参加し、振付は坂上道之助が担当しました。音楽は山本純ノ介が作曲し、人形美術はヒダ・オサムやゆきのゆみこが手掛けました。体操指導は平沢彌一郎が行い、テーマ音楽を矢野顕子が提供しました。

放送スケジュール

1988年度と1989年度の放送スケジュールは異なり、各曜日に合わせた番組放送が行われていました。1988年度は月曜日、木曜日、金曜日に放送され、1989年度には月曜日や火曜日、土曜日に新たな時間枠で放送されました。

このように『プルプルプルン』は、音楽と体操を取り入れた魅力的な番組であり、多くの子どもたちに楽しい時間を提供し続けました。

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