プレイやん

プレイやんとPLAY-YAN micro

プレイやんは、任天堂が2005年に発売したSDメモリーカード対応のデジタルオーディオプレーヤーです。このデバイスは、ゲームボーイアドバンスSPやニンテンドーDSシリーズと組み合わせて使用することで、音楽や動画を再生できる新たな楽しみを提供しました。プレイやんの後継機種として、2005年に登場したPLAY-YAN microもあります。

概要

プレイやんは、標準的なゲーム機には音楽や動画再生の機能がないため、それを補完する役割を果たします。このデバイスはMP3や動画ファイル（ASF、MP4）に対応し、音楽を楽しむことができました。ただし、ゲームボーイアドバンスでは動作に制限があり、公式には使用を推奨していませんでした。これにはバッテリー性能の問題が関係しています。

使用方法と仕様

プレイやんは、乾電池での駆動ではなく、接続したゲーム機本体から電源を供給します。SDメモリーカードを挿入したカートリッジ本体をゲーム機に差し込む仕組みですが、そのカートリッジは通常のものよりやや大きく、特にニンテンドーDS Liteではより目立ちます。2GBのSDメモリーカードが対応しているのは、ATP製のものだけで、その動作は保証されていました。

MP3ファイルは32kbps以上でエンコードする必要があり、無圧縮ファイルをMP3形式で再生することも可能です。しかし、ファイル名の整理が必須であり、連番を付けることで希望する順番に再生することができます。これにより、曲名を含むファイル名を設定し、整然とした再生を実現することが可能です。

プレイやんの歴史

プレイやんは、2005年2月21日に発売され、同年の9月11日には販売が終了しました。そのキャッチコピーは「ムービーとおんがくに...」で、人々に魅力を問いかけました。また、MP4動画再生には特定の機能追加ファイルが必要であり、任天堂のサイトからダウンロード可能でした。さらに、SDカードにダウンロードしたソフトでミニゲームを楽しむこともできました。

PLAY-YAN micro

その後、2005年9月13日にはPLAY-YAN microがリリースされ、2008年には販売が終了しています。PLAY-YAN microは、デザインと操作が一新され、MP4動画再生の際には機能追加ファイルが不要になりました。これにより、ユーザーはさらに快適な体験を享受できました。

音質と出力

両機種はヘッドホン端子を備え、ゲーム機本体のスピーカーを利用した再生も可能ですが、音質には差が出ます。また、様々な再生モードも搭載されており、ユーザーは自分の好みに従って楽曲を選択できます。

海外版と互換性

プレイやんの海外版には「Nintendo MP3 Player」があり、こちらはMP3フォーマット専用で、動画再生機能がありませんでした。また、中国市場向けには「iQue MP4 影音播放君」が登場したものの、ファイル名の問題があったため、完全な互換性は保障されていません。

結論

プレイやんとその後継機PLAY-YAN microは、任天堂のゲーム機と連携することで、新たなエンターテインメントの形を提供しました。特に音楽や動画の再生が可能になったことで、多くのユーザーに喜ばれ、任天堂の製品の一部とし存在感を示しました。

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