プレイヤー (バンド)

アメリカ出身のロックバンド、プレイヤー（Player）は、1970年代末期に音楽シーンに登場しました。

栄光の初期と代表曲

彼らが一躍脚光を浴びたのは、1977年にリリースされたシングル「ベイビー・カム・バック」のヒットでした。この楽曲は、翌1978年1月にアメリカのビルボードチャートで3週連続の全米ナンバーワンという輝かしい記録を樹立し、バンドの知名度を一気に押し上げました。この成功に続き、「恋のプリズナー」といったシングルも続けてチャートインを果たし、プレイヤーは当時のポップロックシーンにおける重要な存在となります。初期の活動においては、デニス・ランバートとブライアン・ポッターという著名なプロデューサーチームとの共同作業を通じて、サウンドを磨き上げていきました。

現在のメンバーと活動

時代を経てメンバーの変動はありましたが、現在のプレイヤーは以下のラインナップで活動しています。

ヴォーカル: ピーター・ベケット
ベース: ロン・モス
ギター: ロブ・マス
キーボード: ジョン・スター
ドラム: ジミー・カーネリ

彼らは現在も精力的な活動を続けており、近年では2013年にフロンティアーズ・レコードよりニューアルバム『トゥー・メニー・リーズンズ』を発表しています。このアルバムには「Man on Fire」などが収録され、日本国内盤もリリースされました。

国際的な人気とメディア露出

プレイヤーの人気はアメリカ国内に留まらず、ヨーロッパをはじめとする海外でも根強い支持を得ています。2014年には全豪ツアーを成功させるなど、その活動範囲はグローバルに広がっています。また、特筆すべきエピソードとして、アメリカの人気ソープオペラ『ジェネラル・ホスピタル』のスペシャル回にサプライズゲストとして出演し、代表曲「Baby Come Back」を演奏したことが大きな話題となりました。こうしたメディアへの露出も、長年にわたり彼らが愛され続ける理由の一つと言えるでしょう。

ディスコグラフィ

プレイヤーがこれまでにリリースした主な作品は以下の通りです。

スタジオ・アルバム

『ベイビー・カム・バック』 - Player (1977年)
『デンジャー・ゾーン』 - Danger Zone (1978年)
『ルーム・ウィズ・ア・ヴュー』 - Room with a View (1980年)
『スパイズ・オブ・ライフ』 - Spies of Life (1981年)
『エレクトリック・シャドウ』 - Electric Shadow (日本) / Lost in Reality (アメリカ) (1995年/1996年)
『トゥー・メニー・リーズンズ』 - Too Many Reasons (2013年)

コンピレーション・アルバム

Baby Come Back (1978年)
『ベイビー・カム・バック』 - Best of Player (1990年)
The Best of Player – Baby Come Back (1998年)

シングル

「ベイビー・カム・バック」 - "Baby Come Back" (1977年)
「今こそ愛のとき」 - "This Time I'm in It for Love" (1977年)
"I Just Wanna Be With You" (1978年)
「恋のプリズナー」 - "Prisoner of Your Love" (1978年)
"Silver Lining" (1978年)
"It's for You" (1980年)
"Givin' It All" (1980年)
"Room With A View" (1980年)
"If Looks Could Kill" (1981年)
"I'd Rather Be Gone" (1982年)
"Thank You For The Use Of Your Love" (1982年)
"It Only Hurts When I Breathe" (1982年)

プレイヤーは、時代を超えて愛されるメロディと確かな演奏力で、今なお多くのファンを魅了し続けています。

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