プレシャスサンデー

『プレシャスサンデー』：日曜の朝を彩った18年半

『プレシャスサンデー』は、TBSラジオで毎週日曜の朝に放送されていた人気ラジオ番組です。18年半もの長きにわたり、リスナーに愛されてきました。番組名の正式表記はパーソナリティのアナウンサー名を含んだ『（パーソナリティ名）プレシャスサンデー』で、メインパーソナリティは東京放送、のちTBSテレビの女性アナウンサーが務めました。

番組は、パーソナリティによる軽快なトークを軸に、時間や内容の異なる様々なミニ番組を放送。天気予報、交通情報、ニュースといった定番コーナーに加え、音楽、エンターテインメント、健康、子育てなど、多様なジャンルのミニコーナーが随時編成されていました。そのため、パーソナリティの出演時間は放送時間全体の中で変動し、ミニ番組の構成によって大きく異なることもありました。

例えば、初期のパーソナリティ江口ともみさんの時代は、5時台前半やエンディング以外をミニ番組やニュース、天気予報、交通情報が占めていました。一方、2018年10月時点でパーソナリティを務めていた笹川友里さんの出演時間は、自身が出演するミニ番組を含めても、3時間45分の放送時間中、実質約3時間15分でした。これは歴代パーソナリティの出演時間の中でも比較的長い部類に入ります。

番組には、TBSラジオのアナウンサーの他に、気象予報士も出演。気象予報士は全員ウェザーマップ所属（退社者を含む）でした。長年に渡り番組を支えた多くの気象予報士の方々の貢献は多大なるものでした。また、パーソナリティの休暇等の場合には、他のTBSアナウンサーが代役を務めることもありました。

数多くのミニ番組が放送されていましたが、その内容は実に多岐に渡っていました。例えば、『メイコのいきいきモーニング』、『牧太郎の「ザ・コラム」』、『美輪明宏 薔薇色の日曜日』といった長期に渡って放送された人気コーナーや、『DHCドリームプロジェクト〜はなわ・こんのひとみ 夢をかなえよう』、『井森美幸のググッとぐんま』といったスポンサー提供の番組など、バラエティに富んだ内容がリスナーを楽しませました。

番組は、JRN系列全国ネット番組『地方創生プログラム ONE-J』の開始に伴う編成変更により、2021年3月28日の放送をもって終了しました。18年半という長い歴史に幕を閉じ、多くのリスナーに惜しまれつつ番組は終了しました。しかし、その間多くのリスナーの心に深い印象を残し、日曜の朝の定番番組として記憶されていることは間違いありません。

番組の放送時間は、開始当初は5:00～8:15でしたが、その後幾度かの変更を経て、最終的には6:00～8:30に落ち着きました。放送時間変更の経緯は複雑で、他の番組との兼ね合い、スポンサーの都合、そして番組内容の見直しなど、様々な要因が影響していました。

番組内で放送されていた主なコーナーとして、長年愛された『こども音楽コンクール』、毎月第4日曜日に放送されていた『TBSラジオレビュー』、ゲストを招いたトークコーナー『プレシャス・エンターテイメント』、そして、人気コーナー『石川實 DAIRY LIFE』などが挙げられます。他にも、リスナーからのメッセージ紹介や、TBSラジオショッピング、そしてパーソナリティ自身によるニュースの読み上げなども放送されていました。

『プレシャスサンデー』は、単なる情報番組にとどまらず、様々な情報を提供するだけでなく、パーソナリティの個性あふれるトークや、多彩なミニ番組を通して、リスナーに日曜の朝に安らぎと活力を与えてくれる存在でした。その18年半の歴史は、多くのリスナーの記憶の中に深く刻まれていることでしょう。

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