プレストレストコンクリート工学会

公益社団法人プレストレストコンクリート工学会

公益社団法人プレストレストコンクリート工学会は、プレストレストコンクリート（PC）技術に関する調査、研究、およびその普及活動を目的とする日本の公益法人です。旧建設省（現国土交通省）の所管法人として、PC技術の発展と社会基盤整備に貢献してきました。公益法人制度改革に伴い、社団法人プレストレストコンクリート技術協会から現在の名称に変更されました。

沿革

その歴史は、日本のPC技術の黎明期に遡ります。

1958年（昭和33年）2月：土木学会、日本建築学会、農業土木学会（現・農業農村工学会）の有志によって、プレストレストコンクリート技術協会が設立されました。これは、PC技術の重要性が認識され始めた時期であり、各分野の専門家が結集して技術の発展を目指したものです。
1960年（昭和35年）3月29日：社団法人プレストレストコンクリート技術協会として、建設省（現国土交通省）の所管法人となりました。これにより、公的な立場からPC技術の研究・普及活動を推進することが可能になりました。
2012年（平成24年）4月1日：公益法人制度改革に伴い、内閣総理大臣の認定を受け、公益社団法人プレストレストコンクリート工学会に名称変更しました。公益法人としての責任をより一層果たすべく、新たなスタートを切りました。

組織

工学会は、PC技術に関する様々な分野の専門家によって構成されています。学会の活動を支える主要な組織は以下の通りです。

所在地：東京都新宿区津久戸町4-6
会長：宮川豊章（京都大学大学院教授）
常務理事：西山峰広（京都大学大学院教授）

会長、常務理事をはじめとする理事会が、工学会の運営方針を決定し、活動を推進しています。

主な活動内容

工学会は、PC技術に関する以下のような活動を行っています。

調査研究: PC技術に関する最新の研究動向や技術課題を調査し、研究プロジェクトを推進しています。大学や研究機関との連携も積極的に行い、学術的な知見を社会に還元しています。
技術開発: 新しいPC構造や工法の開発を支援しています。耐震性や耐久性に優れたPC構造の開発は、社会インフラの安全性向上に不可欠です。
基準・設計指針の策定: PC構造の設計・施工に関する基準や指針を策定しています。これらの基準・指針は、PC構造の品質確保と安全性向上に貢献しています。
技術講習会・講演会の開催: PC技術に関する知識・技術の普及を目的とした講習会や講演会を開催しています。技術者や研究者だけでなく、一般市民を対象としたイベントも開催し、PC技術への理解を深める活動を行っています。
出版物の発行: PC技術に関する書籍や論文集を発行しています。これらの出版物は、PC技術に関する最新の情報を提供し、技術者や研究者の学習を支援しています。
国際交流: 海外のPC技術に関する学会や研究機関との交流を積極的に行っています。国際的な視点を取り入れ、日本のPC技術の発展に貢献しています。

関連事項

プレストレストコンクリート技士
コンクリート構造診断士

外部リンク

* 公益社団法人プレストレストコンクリート工学会

工学会は、これらの活動を通じて、PC技術の発展と社会基盤整備に貢献しています。今後も、技術革新を推進し、より安全で持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。

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