プレミアムカップオートレース

共同通信社杯プレミアムカップ：オートレース界を彩る特別GI競走

共同通信社杯プレミアムカップは、オートレースにおける最高峰の特別GI競走です。年間2回、3月と9月頃に開催され、他のGI競走を凌駕する高い格付けを誇ります。その理由は、優勝者には年末のオートレース界最高峰の戦いであるスーパースター王座決定戦への出場ポイントが付与される点にあります。いわば、準SG的な位置づけを持つ大会と言えるでしょう。

大会概要

本大会は、2004年度にGI格で新設されました。当初は「プレミアムカップオートレース」という名称でしたが、第3回大会から現在の名称に変更されています。優勝賞金は650万円と、オートレースのGI競走の中でも最高額です。公営競技では、ボートレースのプレミアムGIに相当する位置づけとなります。

2011年度の優勝賞金増額を機に、「特別GI」という格付けがなされました。これは、大会の重要性と高さを示すものであり、選手たちにとっても大きな目標となっています。

出場選手とレース方式

出場選手は、S級選手全員（48名）とA級選手の上位48名、計96名によって構成されます。これは他のGI競走とは異なる選抜方法で、より多くの選手にチャンスを与えるとともに、競争の激しさを際立たせています。

レースは、0メートルまたは10メートルのオープンレース、もしくは0メートル～10メートルの短ハンデレースで構成されます。スリルと駆け引きが織りなす、手に汗握る展開が特徴です。

歴史とエピソード

大会の歴史を振り返ると、いくつかの興味深いエピソードがあります。第7回大会では、選手ランクに基づく枠順決定が実施された結果、不調のベテラン選手が不利な枠、好調な若手選手が有利な枠に入るといった事態も発生しました。

しかし、この大会で鈴木幸治選手がGI初制覇を果たし、51歳4ヶ月での優勝はGI競走における最年長初優勝記録、デビュー31年目での優勝はデビュー以来最遅初優勝記録を更新するなど、数々のドラマが生まれています。

第24回大会は船橋オートレース場の閉場を機に行われ、第32回大会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため無観客開催となりました。また、第33回大会では早川清太郎選手が完全優勝を達成し、第36回大会では新型コロナウイルスの感染拡大により開催が中止されるなど、近年は社会情勢も反映する大会となっています。さらに、第37回大会では6年ぶりに飯塚・山陽以外の開催地として浜松オートレース場が選ばれ、会場の多様性も特徴となっています。

共同通信社杯プレミアムカップの意義

共同通信社杯プレミアムカップは、オートレース選手にとって最高の舞台の一つであり、多くのドラマを生んできた歴史ある大会です。出場選手たちの高い技術と熱い戦いは、観客を魅了し続けています。今後も、オートレース界を代表する特別GI競走として、その存在感を示し続けることでしょう。

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