プロジェクトマネジメント協会(PMI)について
プロジェクトマネジメント協会(PMI)は、1969年に設立された非営利の組織で、世界中で
プロジェクトマネジメントの標準策定や資格認定を行っています。その目的は、
プロジェクトマネジメントにおけるスキルの向上を図り、専門家同士のネットワークを構築することです。
 PMIの活動内容
PMIは、様々な基準を策定しています。特に「
PMBOKガイド(
プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)」は、
プロジェクトマネジメントのベストプラクティスを提供する重要な資料として知られています。また、PMIでは
プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)などの資格も認定しており、専門的な能力を証明しています。
日本国内では、PMIの唯一の支部である「
一般社団法人 PMI日本支部」が
1998年に設立されました。その後、
2009年に現在の名称へと変更され、2020年12月末時点での会員数は4,950名に達し、世界第6位の規模の組織になっています。
 PMIが発行する標準・資格
PMIは様々な標準と実務標準を発行しており、以下が代表的なものです。
- - PMBOK Guide: プロジェクトマネジメントの知識体系
- - Construction Extension to the PMBOK Guide: 建設業向けのガイド
- - Government Extension to the PMBOK Guide: 政府機関向けのガイド
- - Software Extension to the PMBOK Guide: ソフトウェア開発向けのガイド
実務標準としては、
プロジェクトマネジメントにおける重要な概念や手法がまとめられた資料も提供されています。たとえば、
Practice Standard for Earned Value Managementや
Organizational Project Management Maturity Model (OPM3)などがあります。
また、PMIは以下のような資格を提供しています:
- - Certified Associate in Project Management (CAPM): 初心者向けの資格
- - PMI Risk Management Professional (PMI-RMP): リスクマネジメントに特化した資格
- - Program Management Professional (PgMP): プログラムマネジメントに関する高度な資格
 PMI日本支部のミッションとビジョン
PMI日本支部のミッションは、会員が
プロジェクトマネジメントを通じて、社会や組織、個人の価値を実現することです。このミッションを掲げて、様々な活動を行っています。また、ビジョンとしては、
プロジェクトマネジメントがすべての世代にとって基礎的なスキルとして認識されることを目指しています。
 PM Awardの設立
PM Awardは、国内の企業や団体が行う優れた
プロジェクトを評価し、表彰する制度です。この賞は2021年から導入され、
プロジェクトマネジメントの優れた実践を促進する役割を果たしています。
 最後に
PMIは、
プロジェクトマネジメントの発展に寄与するために様々な活動を行っており、国内外のプロフェッショナルにとって重要な組織です。
プロジェクトマネジメントは様々な業界で必要とされるスキルであり、PMIの支部や資格は多くの専門家にとって価値あるリソースとなっています。