プロット・ディレクター

プロット・ディレクター

『プロット・ディレクター』は、中里融司によって執筆され、日向悠二がイラストを担当した日本のライトノベル作品。メディアワークス（現KADOKAWA）の電撃文庫レーベルから、2004年2月から7月にかけて全2巻が刊行されました。

ストーリー

物語の舞台は、一見ごく普通の私立学園である陽光学苑。しかしその実態は、世界中の大企業や諜報機関が次世代を送り込み、情報戦を繰り広げるという「世界の裏側の静かな戦争」の縮図でした。この学園では、世界の歴史の道筋、すなわち「プロット」を「ディレクト（演出）」する主導権争いが繰り広げられています。

主人公である十六娘卓也と、彼の幼馴染である沙羅は、その特殊な血筋ゆえに、様々な機関からプロット・ディレクトの鍵として狙われる存在となります。数々の困難を経て、二人は高校の部活動に巻き込まれ、人類をゲームの駒とし、世界の動向を操ろうとする東西の秘密結社の陰謀に立ち向かうことになります。

登場人物

陽光学苑の生徒・教師

十六娘卓也（さかり たくや）: 主人公。「十六娘一族」の末裔であり、あらゆる技術者や異能力者の血を引く。遺伝子に組み込まれた記憶により、初めて使うものでも完璧に使いこなす才能を持つ。
露姫沙羅: ヒロイン。人魚の末裔であり、不死性や歌による魅了といった人魚の異能をその身に宿している。そのため、様々な諜報機関から狙われる。
阿南美樹
穂波騎士
穂波麒
築鉄治
松戸
三原: 美術教師。
高野剣蔵: 体育教師。
シルヴィ・ド・リシュリュー: 《KITY》の会長。

≪二輪卍≫グループ

東日流考彦: 東日流バイオの社長。
黒木啓一: 東日流バイオのエージェント。
藤沢香奈: 技術陣のリーダー。沙羅の人魚の遺伝子を活性化させた。
刈谷: 科学者。沙羅のクローンを米軍の空母に突入させた。
藤沢: 海神の操縦者。

中国

宝星華
関秀世
雷紅憐
厳龍

日本政府

和島隆: 総理大臣。
那須博夫: 政権与党幹事長。
人並保: 陽光学苑のOB。内閣総理複合課係長。
佐竹伸明: 内閣総理府複合課課長。

達人

関口柔心
鎮西八郎源為朝公
陳十官

その他

阿南晴香
鈴木美虎
鳴海豪: 卓也の叔父。
緒方達蔵: 地元の資産家。

用語

私立陽光学苑高等学校: 通称「陰謀学院」。
カスタムキュー・カルテット: 陽光学苑のクラブ。卓也と沙羅が入部したことで「カスタムキュー・ヘキサグラム」に名前を変えた。
カスタムキュー・ヘキサグラム: 卓也の所属するクラブ。
爬虫人類
融心
潮満蛇
バルト・アン・デルス

既刊一覧

『プロット・ディレクター』 (2004年2月10日発売, ISBN 978-4-8402-2610-3)
* 『プロット・ディレクターII 中華と通貨の狂詩』 (2004年7月10日発売, ISBN 978-4-8402-2733-9)

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