プロット48

プロット48（PLOT 48）は、神奈川県横浜市西区みなとみらいに位置する、UR都市機構が所有する施設です。みなとみらい21地区の48街区に所在し、その歴史は横浜の都市開発と深く結びついています。

建設と初期の利用

1996年6月、プロット48は「ブルーマリーナMM21」として竣工しました。当初は、みなとみらい線の開通に伴う駅周辺開発が本格化するまでの間、住宅・都市整備公団横浜特定再開発事務所、公団工事監督員詰所、そして第三セクターの3社が利用する仮設事務所として建設されました。この施設は、長期的な仮設利用を前提としていたため、構造は最小断面、軽量化、ローコストを目標に設計されました。

その後、都市再生機構（UR都市機構、旧：住宅・都市整備公団→都市基盤整備公団）が、2006年まで横浜中央都市整備事務所として利用しました。

横浜アンパンマンこどもミュージアムとしての利用

2006年の事務所閉鎖後、プロット48は大規模な改装を経て、2007年4月20日に「横浜アンパンマンこどもミュージアム」として生まれ変わりました。その後「横浜アンパンマンこどもミュージアム&モール」に改称され、10年間の期間限定で運営されました。しかし、当初より暫定的な利用として計画されていたため、2019年5月26日に閉館し、同年7月に61街区（マリノスタウン跡地）へ移転しました。

ヨコハマトリエンナーレ2020の会場として

アンパンマンミュージアム閉館後、プロット48は再び改装され、施設名称を「プロット48」に改称しました。そして、2020年7月17日から10月11日まで開催されたヨコハマトリエンナーレ2020の会場の一つとして利用されました。

その後の利用と現状

トリエンナーレ閉幕後、プロット48は再び仮設事務所としての役割を担うことになりました。2021年1月から2022年10月まで休館していた横浜みなとみらいホールの仮事務所が所在したほか、同じく長期休館していた横浜美術館の仮事務所も2021年7月から2023年12月まで所在していました。しかし、これらの仮事務所としての利用も終了し、現在は閉鎖されており、施設の用途は未定となっています。

今後の展望

プロット48の今後の活用については、2023年12月時点で未定です。しかし、UR都市機構が改めて新たな事業者を公募（土地譲渡または土地賃借〈暫定土地利用〉の入札）を実施する可能性も示唆されています。この施設が今後どのような形で活用されるのか、注目されます。

プロット48は、その建設当初から様々な役割を担い、横浜の都市開発の歴史と共に変化してきた、非常に興味深い施設と言えるでしょう。

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