プロレスアワー

プロレスアワー

『プロレスアワー』は、1968年から1981年にかけて東京12チャンネル（現在のテレビ東京）で放送されたプロレス中継番組です。この番組は、日本国内外の多様なプロレス試合を放送し、プロレス文化の発展に寄与しました。

番組の歴史

1968年11月30日に初放送を迎えた『プロレスアワー』は、多くの視聴者の注目を浴びました。当初は、WWWFや女子プロレス団体、さらには新日本プロレスの試合を取り上げていました。この頃、田鶴浜弘の実況により、試合の迫力が画面を通じて伝えられ、最高視聴率は15%を記録するほどの人気を誇りました。

1969年からは再放送も行い、視聴者に親しまれる存在となりました。1970年には「WWWF決戦シリーズ」として、マディソン・スクエア・ガーデンで行われた定期戦をカラー放送で届けるなど、独自の取り組みを展開しました。

1972年には新日本プロレスが旗揚げされ、その最初の試合を中継することで、新たなプロレス人気を創出しました。特にアントニオ猪木の試合は注目を集め、多くの視聴者がその動向を追いました。さらに、視聴者が待ち望んだ猪木VSカール・ゴッチ戦が放送され、当日の視聴率は8.8%、後の大阪大会では11.9%に達しました。

国際プロレス中継時代

国際プロレス中継は1974年から始まり、1975年に行われた金網デスマッチなどの特異な試合スタイルは、多くの視聴者に衝撃を与えました。国際プロレスは、女子部の試合も放送し、一般視聴者層の拡大を図りましたが、特にデスマッチは視聴者の興味を引き続ける方法として定着していきました。

1974年の『ファイティングアワー』やその後の『国際プロレスアワー』は、たくさんのレスラーや試合を紹介し、時には視聴者からの反応を受けて改訂されることが多かったです。本番組の放送形式は、「録画中継」中心で、特にメインイベントの実況は生中継よりも録画放送で行われることが多かったため、視聴者に向けたサプライズは少なかったものの、記録に残すことで試合の質を高めようとしました。

放送の終焉

1981年、国際プロレスの人気が低下し、視聴率も大幅に減少しました。そのため、番組は同年に終了することになりましたが、視聴者層との関係も深まりました。特にレギュラー放送終了時点で観客が集まりにくくなり、その数は他団体に及ばないほどでした。

テレビ東京はプロレス番組の放送を続けましたが、国際プロレスの名残は他のプロレス番組へと引き継がれ、そこから新西プロレスや全日本プロレスが登場する土壌ともなりました。

まとめ

『プロレスアワー』は、戦後の日本のプロレス界において、数々の名勝負をテレビで公開し、多くの観客に夢を与えた名番組です。その影響力は今もなお、プロレスという文化に影響を与え続けています。国際プロレス中継の全盛期は過去のものとなりましたが、プロレスファンにとっては忘れがたい思い出として語り継がれています。

もう一度検索