プードルズ

プードルズ (The Poodles)

プードルズは、スウェーデンで2005年に結成されたハードロック・バンドです。彼らは、デビューアルバム『メタル・ウィル・スタンド・トール』に収録されたヒット曲「ナイト・オブ・パッション」で広く知られるようになり、2018年には『プリズマ』という最後のアルバムをリリースしました。これまでに7枚のスタジオアルバムを発表しています。

結成と初期の成功

2005年の秋、フロントマンのヤコブ・サミュエルを中心に、ポンタス・ノルグレン、クリスチャン・ルンドクヴィスト、ポンタス・エグバーグの4人でバンドが結成されました。その結成からわずか6ヶ月後、プードルズはユーロビジョン・ソング・コンテストのスウェーデン予選に「ナイト・オブ・パッション」をエントリーし、ファイナリストの一組として注目を集めました。この成功により、彼らは多くのファンを獲得し、同曲は国内チャートで2位を記録。デビューアルバムは発売直後に4位にランクインし、同年のベスト・デビューアルバム部門で大賞を受賞しました。

2006年には国内で100以上のライブを行い、翌年の1月に『メタル・ウィル・スタンド・トール』がヨーロッパで発売されます。これに伴って、ハンマーフォールやクロッカスと共にツアーを行い、18カ国で31公演を成功させました。

更なる飛躍

2007年9月にはセカンドアルバム『スウィート・トレード』がリリースされ、シングル「ストリート・オブ・ファイア」が大ヒットします。また、俳優ピーター・ストーメアとの共作「セブン・シーズ」も話題を呼びました。プードルズは同年、スイスのバンドと共にツアーを行い、17公演をソールドアウトさせるほどの人気を誇りました。

2008年春、再びユーロビジョンへ参加した彼らは「ライン・オブ・ファイア」を披露します。また、北京オリンピックのスウェーデン公式テーマソング「レイズ・ザ・バナー」もリリースし、国内チャートで1位を獲得。この曲を収録した改訂版の『スウィート・トレード』も同年にリリースされました。

メンバーの変遷とさらなる作品

プードルズは、2008年にギタリストのポンタス・ノルグレンが脱退し、後任としてヘンリック・ベルクヴィストが加入します。新しいメンバーで参加したスウェーデン・ロック・フェスティバルでは、約1万人の前で演奏を行いました。2009年には『クラッシュ・オブ・ジ・エレメンツ』をリリースし、シングル「ワン・アウト・オブ・テン」と「アイ・ルール・ザ・ナイト」がチャート入りします。

2010年以降、フロンティアーズ・レコードとの契約を経て、ライブDVDやアルバムをリリース。2011年のアルバム『パフォーモクラシー』は、ついに国内チャートで1位を達成しました。

解散とLegacy

2013年に発表された『ツアー・デ・フォース』以降も活動を続けましたが、2018年にプードルズは解散します。バンドの音楽は多くのファンに愛され、彼らの影響力はスウェーデンのハードロックシーンにおいても大きなものでした。彼らのディスコグラフィーには、数々のヒット曲や名アルバムが並び、その音楽は今もなお多くの人々に聴かれています。

最終メンバーとディスコグラフィー

• - ヤコブ・サミュエル - リードボーカル (2005年-2018年)
• - クリスチャン・ルンドクヴィスト - ドラムス (2005年-2018年)
• - ヘンリック・ベルクヴィスト - ギター (2008年-2018年)
• - ジャメイン・レス - ベース (2017年-2018年)

主なスタジオアルバム

• - 『メタル・ウィル・スタンド・トール』 (2006年)
• - 『スウィート・トレード』 (2007年)
• - 『クラッシュ・オブ・ジ・エレメンツ』 (2009年)
• - 『パフォーモクラシー』 (2011年)
• - 『ツアー・デ・フォース』 (2013年)
• - 『デヴィル・イン・ザ・ディテールズ』 (2015年)
• - 『プリズマ』 (2018年)

プードルズの音楽は、未来の世代にも影響を与え続けることでしょう。

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