ヘイリー・ウェステンラ

ヘイリー・ウェステンラについて

ヘイリー・ウェステンラ（Hayley Westenra）は、1987年4月10日にニュージーランドのクライストチャーチで生まれたアーティストです。彼女はアイルランド系の家系に生まれ育ち、日本では「ヘイリー」の名義で知られています。

音楽に目覚めた幼少時代

ヘイリーは音楽好きの一家に育ち、彼女の祖母は歌手、母方の祖父はピアニストとして活躍していました。6歳で学校のクリスマスイベントに参加し歌声を披露したことをきっかけに、教師から絶対音感を見出され、ヴァイオリン、ピアノ、リコーダーを学び始めます。11歳の時点で40回以上の舞台に立ち、音楽の世界にさらに深くのめり込んでいきました。彼女のデモ・アルバム『Walking in the Air』は、12歳の時に家族や友人のために録音されたもので、その後、妹とともに路上パフォーマンスを行い、多くの注目を集めました。

デビューと成功

テレビ出演をきっかけに、プロモーション会社社長の目に留まり、2000年にはユニバーサルミュージック・ニュージーランドから「Hayley Westenra」としてのレコードデビューを果たしました。初のアルバムは商業的に成功し、クリスマス・アルバム『My Gift To You』も制作されました。2003年にはさらに飛躍し、デッカ・レコードと契約してアルバム『Pure』をリリースします。この作品が彼女の名を国際的に広め、クラシックやポップス、マオリの音楽など多彩な楽曲を収め、高評価を受けました。

日本での人気

『Pure』は日本でも広く受け入れられ、テレビドラマ『白い巨塔』の主題歌「アメイジング・グレイス」の起用により彼女の知名度は上昇。続けてリリースしたアルバム『Odyssey』や『クリスタル 〜 クラシカル・フェイヴァリッツ』も多くの支持を集めました。特に『Treasure』では、彼女自身が選曲を行い、祖母に捧げられた作品として感動的な評価を受けています。

2010年代の活動

2011年にはラグビーワールドカップのテーマ曲「ワールド・イン・ユニオン」の公式歌唱者としての任を担い、さらに2014年には来日記念盤をリリースしています。このアルバムには、日本の音楽ファンへの感謝を込めて「花は咲く」なども収録され、共演した海上自衛隊の東京音楽隊とのコンサートも話題に。彼女の多彩な活動は、音楽だけでなく、社会貢献にも及んでいます。

チャリティー活動

ヘイリーはユニセフの親善大使としても活躍し、世界中で多くのチャリティー活動に参加しています。ガーナのための資金集めや、イギリスでのいじめ防止運動、ニュージーランドでの乳がん早期発見の啓発活動など、彼女の支援は高く評価されています。

私生活

ヘイリーは3人兄弟の長女で、妹と弟がいます。現在はロンドンに住み、2013年にはフランス人の音響技師との結婚を果たしました。彼女のプライベートも時折メディアに取り上げられ、多くのファンに親しまれています。

音楽ディスコグラフィ

• - アルバム: 代表作には『Pure』『Odyssey』『Treasure』などがあります。
• - シングル: 「アメイジング・グレイス」「モーツァルトの子守歌」などのヒット曲があります。

ヘイリー・ウェステンラは、その独特の声色と感情豊かなパフォーマンスで、今後もますます注目されるアーティストです。

もう一度検索