ヘイワード・ギャラリー

ヘイワード・ギャラリーは、ロンドンのサウスバンク地区に位置する現代美術専門の美術館です。ロイヤル・フェスティバル・ホールと共に「サウスバンク・センター」を構成する主要な施設の一つであり、ロイヤル・ナショナル・シアターからも程近い場所にあります。

1968年に開館したこのギャラリーは、当時新進気鋭の建築家グループによって設計されました。その外観は、打ち放しコンクリートの荒々しさをあえて残したデザインが特徴的で、モダニズム建築の力強さを感じさせます。また、その名称は、当時ロンドン・カウンティ・カウンシルの議長を務めていたアイザック・ヘイワード卿にちなんで名付けられました。

ヘイワード・ギャラリーは、他の多くのロンドンの美術館とは異なり、常設展示を持っていません。代わりに、現代美術を中心に、絵画、彫刻、インスタレーション、映像など、多岐にわたるジャンルの企画展を頻繁に開催しています。これらの展覧会は、国内外の著名なアーティストの作品を紹介するだけでなく、新たな才能の発掘や、実験的な試みにも積極的に取り組んでいます。そのため、訪れる度に異なるテーマや作品に出会えるのが、このギャラリーの大きな魅力と言えるでしょう。

また、ヘイワード・ギャラリーは、入場料が必要な美術館としても知られています。入場料は展覧会ごとに異なり、事前に公式ウェブサイトなどで確認することが推奨されます。しかし、その分、質の高い展示内容と充実した鑑賞環境が提供されており、多くの美術ファンや観光客にとって訪れる価値のある場所となっています。サウスバンク地区を訪れた際には、ヘイワード・ギャラリーの独特な空間で、現代美術の刺激的な世界を体験してみてはいかがでしょうか。

外部リンク
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