ヘイ・マン

MR. BIGの4枚目のオリジナルアルバム『ヘイ・マン』（Hey Man）は、アメリカのハードロックシーンを代表する彼らが1996年にリリースしました。

前作『Bump Ahead』から約2年4ヶ月ぶりとなる本作は、MR. BIGの音楽性の幅広さと深さを改めて示した作品として評価されています。特に、シングルカットされた「Take Cover」は、そのキャッチーなメロディと卓越した演奏技術が融合した楽曲として、多くのファンを魅了しました。オリコンチャートでは初登場1位を記録し、日本でのMR. BIGの人気を不動のものとしました。

『ヘイ・マン』は、MR. BIGのギタリスト、ポール・ギルバートが脱退する前にリリースされた最後のオリジナルアルバムとしても知られています。彼のテクニカルで表現力豊かなギタープレイは、MR. BIGのサウンドの重要な要素であり、本作でもその才能を十分に発揮しています。2009年にオリジナルメンバーでバンドが再結成され、7thアルバム『What If...』がリリースされるまで、ギルバート在籍時の最後の作品となりました。

デビュー20周年を迎えた2009年には、再結成とジャパン・ツアーを記念したエディションが日本で再発売されました。このエディションでは、アルバムのリマスタリングに加え、ボーナス・トラックが収録され、より高音質で貴重な音源を楽しむことができます。

収録曲は以下の通りです。

1. トラップド・イン・トイランド／Trapped In Toyland
2. テイク・カヴァー／Take Cover
3. ジェーン・ドウ／Jane Doe
4. 風にまかせて／Goin' Where The Wind Blows
5. ザ・チェイン／The Chain
6. ホエア・ドゥ・アイ・フィット・イン／Where Do I Fit In?
7. イフ・ザッツ・ホワット・イット・テイクス／If That's What It Takes
8. アウト・オブ・ザ・アンダーグラウンド／Out Of The Underground
9. ダンシン・ライト・イントゥ・ザ・フレイム／Dancin' Right Into The Flame
10. ママD／Mama D.
11. フール・アス・トゥデイ／Fool Us Today
12. ティアーズ（日本盤ボーナス・トラック）

2009年の再発盤には、以下のボーナス・トラックが追加収録されています。

テイク・カヴァー （デモ・ヴァージョン）
アイ・ラヴ・ユー・ジャパン （デモ・ヴァージョン）／I Love You Japan
* スウィンギン・ジャム／Swingin' Jam

『ヘイ・マン』は、MR. BIGの音楽的な多様性と、メンバーそれぞれの高い演奏技術が結実した作品です。ハードロックファンはもちろん、幅広い音楽ファンにおすすめできるアルバムと言えるでしょう。

もう一度検索