ヘクター・ノエシ

ヘクター・ノエシ：波瀾万丈な野球人生

ヘクター・ノエシ（Héctor Noesí）は、1987年1月26日ドミニカ共和国バルベルデ州エスペランサ出身のプロ野球選手です。右投右打の投手として、MLB（メジャーリーグベースボール）、KBO（韓国プロ野球）、CPBL（台湾プロ野球）など、世界各国の舞台で活躍しました。

プロ入りとMLBでの挑戦

2004年12月3日、ノエシはニューヨーク・ヤンキースと契約し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。2007年にトミー・ジョン手術を受けるなど、怪我に苦しむ時期もありましたが、着実にステップアップ。2011年5月18日にはついにメジャーデビューを果たし、ボルチモア・オリオールズ戦で初登板しました。

その後、シアトル・マリナーズ、テキサス・レンジャーズ、シカゴ・ホワイトソックスとチームを移籍。ホワイトソックスでは先発ローテーションの一角を担い、2014年には8勝を挙げるなど、一定の活躍を見せました。

韓国・台湾での成功

2015年オフにFAとなると、ノエシは活躍の場を韓国プロ野球に移し、起亜タイガースと契約。「ヘクター」という登録名でプレーしました。起亜ではエースとして活躍し、2017年には20勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。チームの優勝に大きく貢献しました。

2020年には台湾プロ野球の富邦ガーディアンズと契約しましたが、来台前の故障により解雇。その後、MLB復帰を目指し、マイアミ・マーリンズとマイナー契約を結びましたが、メジャーでの登板はわずか12試合にとどまりました。

プレースタイルと評価

ノエシは、最速150キロを超える速球に加え、スライダー、カーブ、チェンジアップなど多彩な球種を操る本格派右腕です。制球力に課題を残すものの、打者に向かっていくアグレッシブな投球スタイルが持ち味です。

MLBでは目立った実績を残せませんでしたが、KBOではエースとして活躍。その実力は高く評価されています。数々のチームを渡り歩き、様々な国でプレーした経験豊富な投手として、今後の活躍が期待されます。

主な球歴

ニューヨーク・ヤンキース (2011年)
シアトル・マリナーズ (2012年 - 2014年)
テキサス・レンジャーズ (2014年)
シカゴ・ホワイトソックス (2014年 - 2015年)
起亜タイガース (2016年 - 2018年)
マイアミ・マーリンズ (2019年)
[富邦ガーディアンズ]

タイトル・表彰

KBO最多勝 (2017年)
* オールスター・フューチャーズゲーム選出 (2010年)

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