ヘンリーブラッキン

ヘンリー・ブラッキン

ヘンリー・ブラッキン（HENRY Brackin、1988年7月31日生まれ）は、ニュージーランド出身の元ラグビーユニオン選手です。旧名はブラッキン・カラウリア＝ヘンリー（Brackin Karauria-Henry）として知られています。ラグビーキャリアの大半を日本で過ごし、そのパワフルなプレーで多くのファンを魅了しました。

プロフィール

ブラッキン選手の故郷は、ニュージーランドの南島に位置するクライストチャーチです。現役時代のポジションは主にセンター（CTB）を務めました。体格は身長180cm、体重95kgと、センターとしてバランスの取れたフィジカルを持っていました。チームメイトからは「Bracks」というニックネームで親しまれていました。

経歴

ブラッキン選手のラグビーキャリアは、出身地であるニュージーランドのクライストチャーチN高校で始まりました。その後、オーストラリアに渡り、オーストラリア体育大学やエンデバースポーツ高校といった教育機関でラグビーを続けました。この間、オーストラリア国内のトップレベルに触れ、スーパーラグビーに参戦する強豪チーム、ブランビーズやワラターズにも所属した経験があります。

国外での活躍はナショナルチームにも及びました。7人制ラグビーのオーストラリア代表に選出された経験があり、また、ラグビーオーストラリア代表のトレーニングスコッドにも名を連ねるなど、オーストラリアにおける将来有望な選手の一人として注目されていました。

日本での挑戦

2012年、ブラッキン選手は日本のラグビー界に新たな挑戦の舞台を求めました。当時のトップリーグに所属していたNTTコミュニケーションズシャイニングアークス（現在のNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安）に加入。同年9月1日に行われたジャパンラグビートップリーグの開幕戦、キヤノンイーグルス戦で日本での公式戦デビューを果たしました。この試合に先発メンバーとして出場し、すぐにチームの中心選手として定着しました。

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスでは長期間にわたり活躍し、その力強いランや的確なパス、堅実なディフェンスでチームに貢献しました。トップリーグがリーグワンへと移行する中でも、チームの主力として存在感を示し続けました。

7人制日本代表への道

ブラッキン選手のキャリアにおける特筆すべき出来事の一つは、7人制日本代表との関わりです。2021年には、延期されていた東京オリンピックに出場する7人制日本代表の内定選手として選出されました。これは、彼が日本で積み重ねてきた実績と、7人制ラグビーにおける高い適性が評価された結果と言えるでしょう。惜しくも最終的なメンバーには含まれませんでしたが、日本代表候補としてオリンピックを目指したことは、彼の日本でのラグビーキャリアにおける大きなハイライトとなりました。

新天地でのプレー、そして引退へ

NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安を離れた後、ブラッキン選手は2022年に同じく日本のリーグワンに所属する三菱重工相模原ダイナボアーズに移籍しました。ここでも経験豊富なセンターとしてチームを牽引し、ベテランらしい落ち着いたプレーでチームの戦力となりました。三菱重工相模原ダイナボアーズには2024年5月まで所属し、この時期をもって日本でのプロラグビー選手としてのキャリアに区切りをつけ、退団しました。

ヘンリー・ブラッキン選手は、ニュージーランドで生まれ育ち、オーストラリアでその才能を磨き、そして日本で長くプロ選手として活躍しました。特にNTTコミュニケーションズや三菱重工での献身的なプレー、そして7人制日本代表候補としての経験は、彼のラグビー人生において重要な足跡を残しました。日本ラグビー界においても、外国人選手として長年にわたり貢献し、その存在感を示した選手として記憶されています。

もう一度検索