ヘンリー・プナ

ヘンリー・トゥアケウ・プナ：クック諸島の政治家、太平洋諸島フォーラム事務総長

ヘンリー・トゥアケウ・プナ（Henry Tuakeu Puna、1949年7月29日 - ）は、クック諸島の政治家であり、現在、太平洋諸島フォーラムの事務総長を務めています。2010年から約10年間、同国首相を務め、クック諸島党の代表も務めました。

生い立ちと初期の経歴

プナはアイツタキ島で育ち、同島とラロトンガ島で教育を受けました。その後、オークランド大学とタスマニア大学で法学を修め、政治家になる前は弁護士として活躍しました。彼の家族も政治に関わっており、父のトゥプアリキは国会議員を、トゥプアリキの兄であるウィリアム・エストールとンジェレティナ・プナは閣僚を務めています。

政治家としての道のり

2004年の総選挙で、プナはマニヒキ選挙区から出馬し、当時の首相ロバート・ウーントンと議席を争いました。当初は僅差で敗れましたが、再集計の結果、双方の得票が同数となり、翌年に行われた再選挙でプナが勝利しました。この勝利が、彼の政治家としてのキャリアの始まりとなりました。

2006年9月には、ジョフリー・ヘンリーの後を継いでクック諸島党の代表に選出されました。同年の総選挙では議席を失ったものの、党代表の職は維持しました。その後、2009年9月に党代表に再選され、2010年の総選挙で自身が率いるクック諸島党が勝利し、プナ自身も議員に返り咲きました。そして、2010年11月30日に首相に任命されました。

首相として

プナは2010年から2020年までの約10年間、クック諸島の首相として国政を担いました。この間、経済成長や社会福祉の向上に尽力し、クック諸島の発展に大きく貢献しました。

太平洋諸島フォーラム事務総長へ

2020年6月16日、プナは年末に行われる太平洋諸島フォーラム事務総長選挙への立候補を表明し、同年9月までに首相を辞任することを発表しました。後任には、マーク・ブラウン副首相兼財務大臣が指名されました。2021年2月4日に行われた事務総長選挙で、プナはマーシャル諸島のジェラルド・ザッキオス駐米大使を下し、見事当選を果たしました。そして、同年5月24日に太平洋諸島フォーラム事務総長に就任しました。

現在

現在、プナは太平洋諸島フォーラム事務総長として、太平洋地域の発展と協力のために尽力しています。彼のリーダーシップのもと、地域全体の課題解決に向けた取り組みが進められています。

もう一度検索