ベタゾイド

ベタゾイドの概要

ベタゾイド（英: Betazoids）は、アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場する架空のヒューマノイド異星人です。これらの存在は、惑星連邦に属し、特にテレパシー能力で有名です。彼らの故郷である惑星ベータゼッド（英: Betazed）は、アルファ宇宙域のベータゼット星系に位置しています。見た目は人間に非常に似た外見を持ち、大きな黒い瞳が特徴的です。

テレパシー能力

選ばれたベタゾイドは、他者の思考を読み取る能力を有しており、これが彼らの大きな特性となっています。このテレパシーの力を利用して、同種族間の会話を行うこともでき、純血のベタゾイドほどその能力は強力です。テレパシーによって相手の考えを聴くようにして知ることができます。ただし、ハーフベタゾイドの場合は、力が弱まるため、基本的には相手の感情を理解するのが主な役割となりますが、嘘や隠事を見抜くことも可能です。また、距離が離れていても、特定の個人の感情や意識を感じ取る能力があります。

このような能力を持つ彼らは、外交的な場面において有利に働き、多くのベタゾイドが艦隊士官として活躍しています。能力には個人差があり、訓練を重ねることでさらに伸ばすことができます。珍しいケースでは、生まれつきテレパス能力をもつ者が存在することもありますが、大半は思春期の頃にその力が現れます。しかし、感情が揺さぶられたり、健康を損ねたりすると、能力の発揮が難しくなることもあります。また、フェレンギ人など、一部の異星人とのコミュニケーションが困難なこともあります。加えて、動物の思考を感知することも可能ですが、その強すぎる感情に影響されやすいため、接触を避ける傾向にあります。

バタゾイドの女性は、更年期にさしかかると性欲が急激に増加することがあります。この時期、意中の男性に拒絶されると深い傷を受けることが多いです。しかし、結びつきが成功すれば、子どもを授かる可能性が高まります。段階期においては、精神的な集中力が減少し、テレパシーの能力も低下しやすくなります。また、この時期には特有の病気に罹患するリスクも増します。

文化と社会

ベタゾイドの性格は人間と共通点が多いものの、合理性や開放性を重んじる傾向があります。テレパシーによるプライバシーの侵害を防ぐために、精神の壁を作る技術を学びます。優れたテレパス能力を持つ者は村社会で尊敬される存在ですが、その重圧は時に危険視されることもあります。そのため、異星人との結婚やハーフの出産が推奨され、特に地球人との婚姻が一般的です。結婚式は独特の形式をとり、出席者全員が全裸で行われることが多いです。さらに、ベタゾイドには格式の高い王室が存在することでも知られています。

ドミニオン戦争の中期には、彼らの母星ベータゼッドがドミニオンによって占領されたことで、連邦に衝撃を与えました。ベータゼッドは前線から離れた位置にあり、当時の連邦にとっては予想外の侵攻でした。

代表的なベタゾイド

• - ディアナ・トロイ: スタートレックシリーズの登場人物で、艦隊の相談役として活躍。
• - ラクサナ・トロイ: ディアナの母親で、不思議な魅力を持つ女性。
• - ロン・スーダー: ベタゾイドの艦長で、チームを率いる立場にある。

ベタゾイドはその特異な能力と文化を通じて、スタートレックの宇宙で重要な役割を果たしている存在と言えるでしょう。

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